東京ドキュメンタリー映画祭2018

上映作品

長編7『日常対話』 上映時間88分

12月8日(土)19:00 上映 

  • 監督自身に娘が誕生したことをきっかけに、同じ家に住みながらも親子らしい会話のなかった母親と、映画製作の過程を通じて向き合う作品。元夫からのDV、自らのレズビアンというセクシュアリティ、社会からの抑圧…。母親、親族、彼女のかつての恋人、様々な知人へのインタビューを通じ、母親の苦悩と共に、監督との溝が浮き彫りとなっていく。
    人間の内面や、他者と関係を育むことの恐ろしいまでの複雑さを、セルフ・ドキュメンタリー的な自己言及と、母親に対する鋭い視線を織り交ぜ描写した、侯孝賢プロデュースの家族ドキュメンタリー。

    2016年/88分/カラー/台湾/原題:日常對話

監督プロフィール

  • 黄惠偵(ホアン・ホイチェン)
    フリーランスの映像制作者、1児の母。母に連れられ、6歳から死者を弔う祭祀の仕事を始める。20歳でNGOに転身し、台湾国際労工協会などで働きながら、ドキュメンタリー映画を学ぶ。元台北市ドキュメンタリー組合の秘書長。主な関心は移民労働者や土地の権利問題。作品に《我和我的T媽媽》(邦題:母と私)、《八東病房》(日本未公開)などの短編がある。