東京ドキュメンタリー映画祭 > 上映作品 > 家族のかたち
上映作品
短編3家族のかたち 上映時間83分
12月5日(水) 19:00 上映
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『Birth-つむぐいのち-おどるいのち(選)』 上映時間26分
出産の数だけドラマがある!
出産にまつわる体験談をそれぞれの視点で語ろ映像化したドキュメンタリーアニメーション。
「Birth-つむぐいのち」「Birth-おどるいのち」からセレクトしたオムニバス作品。
第1話「第1夜「はじめまして」安産を願いウォーキングと食事制限を続ける女性についにその日が!夫とともに準備万端で迎えた出産はまるでジェットコースターのようだった。
第2話「H-H-F」妻の出産に寄り添おうと初めての体験にギクシャクしながらもやる気を見せる夫だったが…夫の目から見た出産体験をミュージカル仕立てでおくる快作。
第3話「ととちゃんがママのおなかにきてたくちゃんが生まれたときのこと」おかあさんが妊娠しおなかがどんどん大きくなり…おかあさんの妊娠・出産を娘の視点で語る物語。2018年/26分/カラー/日本
監督プロフィール
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荒井知恵、池田爆発郎、若見ありさ
若見ありさ:子ども向け教育番組等のアニメーションを制作する傍ら、ドキュメンタリー映像やアニメーション作品を制作。Birthシリーズ企画・総合監督。
荒井知恵/手描きアニメーター、イラストレーター。アニメーションプロダクションに勤務後、フリーランス。仕事の傍ら、フリップブック、絵本、映像等製作。
池田爆発郎:雑・創作家。映像、音楽、著述、アニメーション、デザインなど多岐にわたる。日本アニメーション協会理事。
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『愛のカンヅメ』 上映時間30分
大分に通う妹が休学した。
一方、東京の美大に通う私は双極性障害と診断される。
遠く離れながらも、偶然、同時期に心を病んでしまった私と妹は、母のいる大阪の実家に帰ることにする。
妹、母、そして私。3人が集った実家での2週間を追った限りなく私的なドキュメンタリー。2017年/30分/カラー/日本
監督プロフィール
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森岡伶奈(もりおか・れいな)
武蔵野美術大学映像学科四年。
大学二年次より短編映画やドキュメンタリー等の実写映像の制作を始め、現在に至る。
自身は、中学、高校と不登校を繰り返し高校を中退。
その後再受験し入学した高校でも留年してしまい、高校一年生を三回したという過去を持つ。
また、自身を社会不適合者と認識しており、その為かドキュメンタリーにおいてはマイノリティを題材にすることが多い。
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『影の由来』 上映時間27分
2016年の炎天下の夏の午後、田舎道に迷った私が道を尋ねた老人は、19歳で志願して兵士になった話を語り始めた。唐突な始まりと同じく「相撲中継が始まるので帰ります」とだけ言い残し、話は唐突に終わり老人は去った。いや、去ったのではなく消えたのだ、と陽炎に揺れる町を眺めながら私は思った。そしてこの声は、この老人ひとりの声ではなく、この土地が私に語りかけてきた声だったのではないかと。この経験は、この土地の声を記録しろと私に迫った。そして本作「影の由来」を作らせた。
—手記だけを残し戦死した夫に、届かない手紙を綴る妻。町中に遍在する幽霊たちの声、光と影が織り成す暮らしの風景。かつてこの町に暮らしたすべての人々に供する、一篇の映画詩。—
そして本作の完成と同時に、あの老人がこの町から消えたことを知った。2017年/27分/カラー/日本
監督プロフィール
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波田野州平
鳥取生まれ、東京在住。初長編映画『TRAIL』が劇場公開される。以降は現地調査を基に、フィクションとドキュメンタリーが渾然となった手法で、『断層紀』や『影の由来』などの作品を、都市と辺境を往復しながら制作している。