東京ドキュメンタリー映画祭2018
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > 国境を越える「ドック・ノマズ」短編集

上映作品

特別5国境を越える「ドック・ノマズ」短編集

12月13日(木)10:00 上映 上映後トークあり ゲスト:藤岡朝子(山形国際ドキュメンタリー映画祭理事)安岡卓治(日本映画大学教授)

リスボン、ブダペスト、ブリュッセルの3大学連携によるドキュメンタリー制作の修士コース「ドック・ノマズ」。全世界から集う若者が、移動しながら二年間を過ごす「ドキュメンタリー」と「遊牧民」を掛けた名称のプログラムから、これまで59カ国の150名以上が巣立った。『ゲンボとタシの夢見るブータン』の共同監督をはじめ、卒業後 異国のクラスメート同士が互いの作品のプロデュースや編集を担う合作が次々誕生している。昨年、品川宿で開かれた「ドキュ・メメント」のお寺で日本初上映した2作に新作を加え、国境を越えた出会いと教育で豊かになるドキュメンタリーの“いま”を考える。
  • 『月と太陽と銃兵』
  • 『月と太陽と銃兵』 上映時間20分

    のどかなスペイン国境の田舎町で、夜のとばりと共に人々の精神世界が開く。ヴィジョン・デュ・レールほかで上映。

    2017年/20分/カラー/アルメニア・ポルトガル
    The Moon the Sun and the Musketeers

監督プロフィール

  • ヴァハグン・ハチャトリヤン(Vahagn Khachatryan)
  • ヴァハグン・ハチャトリヤン(Vahagn Khachatryan)
    1991年アルメニア・エレバン生まれ。北京電影学院で映画製作を専攻し卒業後、ドック・ノマズのドキュメンタリー修士課程を通してポルトガルで『Phone Booth』(2014)、ハンガリーで『This Is Not a Pipe』(2015)、ベルギーで『Lost Dream』(2015)を製作。
  • 『パルス』 上映時間26分

    シカ放牧場を舞台に、人間と動物・自然の関係を見つめる。鮮烈な映像と音響デザイン。DOKライプチヒ銀鳩賞ほか。

    2015年/26分/カラー/ハンガリー
    Pulse

監督プロフィール

  • ロビン・ベトレ(Robin Petré)
  • ロビン・ベトレ(Robin Petré)
    デンマーク人のドキュメンタリー映画作家・ライター。これまでオーストラリア、エクアドル、米国、タイなど世界各地で映画を学び実践してきた。2015年にドック・ノマズ修士号を取得。自然と環境に触発された作品が多く、遊び心と詩情性に満ちた映画言語を起用する。近作『Stream』は16ミリの実験短編で、ノルウェーのミニマレン短編映画祭のコンペにノミネートされた。
  • 『ウィズ・オール・アワ・カメラズ』 上映時間26分

    異国人が8ミリや写真やテープレコーダーを使ってハンガリー人カメラ商の肖像を描く。ロッテルダム国際映画祭ほか。

    2016年/26分/カラー&モノクロ/スペイン・ハンガリー
    With All Our Cameras

監督プロフィール

  • ミゲル・ロペス・ベラーザ(Miguel López Beraza)
  • ミゲル・ロペス・ベラーザ(Miguel López Beraza)
    1984年スペイン・マドリード生まれ。スペイン・アルカラ大学とインドネシア・ガジャマダ大学で建築を、マドリードで写真を学ぶ。2012年にドック・ノマズ、2014年にはキューバの映画学校EICTVで学ぶ奨学金を獲得。初の短編『Walls』は2015年のゴヤ賞を受賞。多くの国際映画祭で上映された。