東京ドキュメンタリー映画祭2018
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > 没後25年 映像作家・野田眞吉特集

上映作品

特別6没後25年 映像作家・野田眞吉特集

12月14日(金)9:45 上映 上映後トークあり ゲスト:関係者来場予定(進行:neoneo編集室 高瀬郁人)

詩人、批評家としても知られる映画作家、野田眞吉(1916-1993)の業績を概観する特集プログラム。「日本記録映画作家協会」「映像芸術の会」結成の中心メンバーであり、小川紳介、土本典昭らと同時代に活躍したドキュメンタリー映画界の巨匠であるが、独自のキャリアを歩んだ野田の業績が回顧される機会は少なかったと言える。本特集ではPR映画、科学映画、民俗学映画、初期の自主制作映画と、多岐にわたる仕事を振り返る。別プログラムで上映の『オリンピックを運ぶ』(1964)も必見。
  • 『この雪の下に』
    『この雪の下に』
  • 『この雪の下に』 上映時間33分

    山形県西川町大井沢を舞台に、農山村に生きる人々の冬の厳しい生活の諸断面を捉えた作品。雪の下でさまざまな工夫と努力を重ねて生活する姿を記録した。

    1956年/33分/カラー/日本
    企画:東北電力 製作:東京シネマ
    監督:野田眞吉
    協力:東京シネマ新社

  • 『マリン・スノー-石油の起源-』 上映時間25分

    石油生成の起源をテーマにした自然科学の解説映画が構想されていたが、そこに生と死にあやどられた生きもののかぎりないドラマを見出した野田は、一篇の叙事詩的映画に構成した。

    1960年/25分/カラー/日本
    企画:丸善石油 製作:東京シネマ
    監督:野田眞吉・大沼鉄郎
    協力:東京シネマ新社

  • 『ふたりの長距離ランナーの孤独』 上映時間9分

    先頭を力走するアベベが眼前に来たその瞬間、観衆の中から中年の男が飛び出し、アベベと10秒ほど並走したあと、警察に取り押さえられた。奇跡的に撮影された東京オリンピックマラソン競技中のハプニング映像を活用した実験的映画。

    1966年/9分/白黒/日本
    監督:野田眞吉
    協力:亘純吉・亘眞幸

  • 『冬の夜の神々の宴-遠山の霜月祭』 上映時間37分

    民俗神事芸能三部作の一作目。長野県下伊那郡上村下栗部落に伝承されている「霜月まつり」の記録。冒頭に簡単な紹介があるのみで解説は一切ない。日本におけるダイレクト・シネマの先駆的な試みともいえる。

    1970年/37分/白黒/日本
    監督:野田眞吉
    協力:亘純吉・亘眞幸