東京ドキュメンタリー映画祭2020
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > いのちの神秘、からだの不思議 

上映作品

短編7いのちの神秘、からだの不思議 

12月8日(火)10:00〜上映

  • Birth-めぐるいのち-
    Birth-めぐるいのち-
  • 作品1

    Birth-めぐるいのち- 上映時間27分

    出産の数だけドラマがある。出産にまつわる体験談を映像化したドキュメンタリーアニメーション・オムニバス第3弾作品。

    1話「いい子いい子、あかちゃん」監督:一色あづる
    お腹に宿った時から 赤ちゃんと話をして過ごした出産。愉しかった事や嬉しかった事等を老女が思い出し、描いたお話。

    2話「山の向こうで子どもが産まれた」監督:若見ありさ
    島の集落で自然とともに育った女性が助産師を志し、お産について・人生について・命について考え向き合うお話。

    3話「私なり、母親の作り方」監督:川崎技花
    母の存在を知らないまま育った少女。母親のカケラを拾い集め、母親になっていくストーリー。

    2020年/27分

監督のことば

「Birth」シリーズは出産体験による実話を映像化した作品です。「出産シーン」と聞くと見づらいと考えられがちですが、アニメーションにすることで出産する人や出産を支える人の心情をリアルでやわらかく描いています。
今回第3弾となる「Birth-めぐるいのち-」では出産をひとつの軸とし様々な女性の生き方を描いています。元東映動画所属で現在70代のアニメーション作家、一色あづるの自身の出産から現代までを描いたアニメーション。お産があると聞けばどこへでも手助けに行く、現役助産師の手塚木咲の幼少期と体験と助産への思いを墨絵と油絵で描いた若見ありさによる作品。そして、瑞々しい感性とリアルな描写で描く川崎技花による自身の過去と向き合いながらの出産を描いたアニメーション。どの作品も、社会や環境に左右されずに命を産み・育てる行為が前向きで希望的なことであるようにと願ったメッセージとともに制作しています。
企画・若見ありさ

監督プロフィール

  • 一色あづる、川崎技花、若見ありさ
  • 一色あづる、川崎技花、若見ありさ
    一色あづる/1949年生。東映動画(TV)在籍後 アニメーション・イラストを手懸け、フリーで活動。ASIFA会員。JAA会員。<G9+1>に参加。(10名のアニメーション創作集団)
    川崎 技花/アニメーション作家。青森生まれ屋久島在住。2008年女子美術大学芸術学部メディアアート学科卒業
    若見ありさ/アニメーション作家。主にドキュメンタリーアニメーションを制作。「Birth」シリーズの企画・総合監督・プロデューサー
  • 作品2

    LOOKING FOR THAT-アレを探して- 上映時間63分

    幼少期に姉と母から頻繁に聞いた、「アレ」という言葉。それは、女性の「生理」を表するための言葉だった。齢を重ねて、「アレ」を知ったつもりでいたが、社会全体で「アレ」をないものにしているような気がした。大学生、セックスワーカー、不妊治療経験者、パートナーの生理と向き合う男性など、総勢15名の方のインタビューから、「アレ」=「生理」とは何かを問いかける。

    2020年/63分

監督のことば

幼少期、姉と母が会話の中でよく使っていた「アレ」という言葉。
それは女性の「生理」を表すものだった。大人になるにつれ、「アレ」のことに触れ、わかったつもりでいたが、私は、本当に「アレ」を理解しているのだろうか。そもそも、男性として「アレ」を理解することなどでできるのだろうか。そして、社会全体を見渡しとき、「アレ」はまるで存在していないかのように扱われている。一体全体、私たちにとって「アレ」とはなんなのか。そもそも、「アレ」を無いものとする社会はどこからやってきたのだろうか。「アレとは何か」というシンプルな問いからはじめ、多様な背景をもつ「アレ」と向き合っている方々から話を聞き、カメラを回してみようと思った。

監督プロフィール

  • 朴基浩
  • 朴基浩
    立命館アジア太平洋大学(APU)卒業。卒業後、NPO法人D×P(現:認定NPO法人D×P)を設立。2015年、同団体の代表を退任後、映像制作活動を始める。監督を務めたCMが宣伝会議主催「ものがたりアワード」にてグランプリを受賞。現在は多様なジャンルの映像制作や構成を手掛ける他に、BBC(英国放送協会)などの海外メディアのローカルコーディネーターの業務も行っている。
  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • アジアンドキュメンタリーズ