東京ドキュメンタリー映画祭2021

上映作品

長編4クナシリ  上映時間71分

12月11日(土)16:00~上映 ※通常料金

  • ベラルーシに生まれ、フランスを拠点とするコズロフ監督は北方領土・国後島を訪れ、その現状を見つめる。日本人が残した生活用具を掘り起こす男をはじめ、国境政策に翻弄された住民たちの生活は決して安泰とは言えないながらも、海の雄大さをはじめ自然の美しさを見逃さない監督のまなざしには、不思議と暖かさも感じられる。

    ※特別興業につき、本作に限り通常料金となります。
    一般1,800円 学生1,500円 シニア1,000円
    なお、特別鑑賞券(前売り1回券、3回券)はご利用いただけます。

    日本語版 2021年/71分

監督のことば

私は『クナシリ』を撮影するにあたり、現代ロシアのコンテクストにおける北方領土の問題に目を向けようとしました。1946から47年に生まれた不信感や敵意は私たちの時代にも今なお残り続けており、この作品は日本人にとってやや不快なものに映ることと思います。軍事博物館、戦勝記念日パレード、国後島征服の再現劇...。この地では勝利者であるというイメージを持ったまま、旧ソ連時代の時間が止まっているかのようです。

監督プロフィール

  • ウラジーミル・コズロフ
    1956年、旧ソ連時代のベラルーシのミンスクに生まれる。ベラルーシ国立大学で歴史を学び、全ロシア国立映画大学で助監督としての証明書を得る。ベラルーシフィルムとモスフィルムで13年に渡り長編助監督を務めた後、1992年より渡仏しドキュメンタリー映画作家としてのキャリアを築き始める。
  • 芸術文化振興基金
  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
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