エスニシティを超えて

パンデミックの時代、日韓の女性4人がアバターで連帯し、ジェンダーのありかたなどを語り合う『瞬間移動』。台湾の港町・基隆で息づく在台コリアンの女性を描く『岸を離れた船』。サンノゼのベトナム人街の家に置かれた固定カメラが、アメリカ社会を照射する『アンラックの家』。歴史や社会を越境し、躍動するアジアの監督たち。

◎舞台挨拶
▶︎12/17(日)10:00の回 上映後
 登壇:苗加奈那監督、丹沢千文監督、黄威勝監督、山崎春蘭監督

 

アイデンティティの揺らぎ

『娘より、父へ』は、著名な映像作家の父を亡くした19歳の監督が、父への思いと自分の決意を多彩なモノローグと映像で表現。『彼女の生き方 - Living and Being Alive』は、大学4年生の従妹が、和歌山の梅農家をはじめ、日本各地を転々としながら “自分”を発見する過程に伴走。令和を生きる若者の“自分探し”が鮮やかに浮かび上がる。

◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)12:15の回 上映後
 登壇:龍村仁美監督
 メッセージ:田中千里監督
▶︎12/17(日)13:50の回 上映後
 登壇:龍村仁美監督
 メッセージ:田中千里監督

自然との共生

知られざるイワナの世界と、固有種が失われつつある問題を、美しい映像と多角的なインタビューで掘り下げる『ミルクの中のイワナ』。千葉県房総半島で大きな問題となっている害獣キョンの命と向き合い、行動する猟師たちを描いた『命の再燃 房総の山にキョンは鳴く』。人間と自然との、これからの関わり方のヒントを提示する2作品。

◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)10:00の回 上映後
 登壇:櫻井昂希監督、坂本麻人監督
▶︎12/17(日)15:50の回 上映後
 登壇:櫻井昂希監督

 

見えるものと見えないもの ‐画家 大﨑真理子のみた風景‐

2018年に23歳で夭折した画家・大﨑真理子。大学在学中に京都市長賞を受賞し、今後の活躍が期待されるなか、不慮の事故でこの世を去った。寡作ながら、確かなものを求めて手を動かし続けた彼女の足跡と創作姿勢を、生前の映像や関係者のインタビューを交えながらていねいに紐解き、一人の表現者の生きた証がスクリーン上に蘇る。

◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)16:30の回 上映後
 登壇:筒井勝彦監督
▶︎12/17(日)14:40の回 上映後
 登壇:筒井勝彦監督