浮浪調律

普段は地元の富山県で林業に従事するミュージシャン、W.C.カラスの音楽ドキュメンタリー。酒をよく飲み、観客が数人であっても、客に媚びることなく音楽を奏でている。やがてカラスは浪曲とブルース/ロックンロールを組み合わせた独自の表現「ローキョックンロール」の制作に没入していくのだが‥。齢60を超えても変化することを恐れず、己の眼差しで時代と対峙しようとする男の肖像が描かれる。