中国貴州省の少数民族・トン族が住む岩洞村では、男耕女織の自給自足の暮らしと「大歌」の伝統が今も息づいている。だが都市化と情報化の波は村にも及び、若者は都会の生活に憧れる。呉良植もその一人だ。呉は、大歌に育まれた記憶を胸に、伝統を背にしながら都市で未来を切り開こうと決意する。ひと組の夫婦の奮闘やすれ違いを通して、現代中国の伝統への視線や家族観を問う。
中国貴州省の少数民族・トン族が住む岩洞村では、男耕女織の自給自足の暮らしと「大歌」の伝統が今も息づいている。だが都市化と情報化の波は村にも及び、若者は都会の生活に憧れる。呉良植もその一人だ。呉は、大歌に育まれた記憶を胸に、伝統を背にしながら都市で未来を切り開こうと決意する。ひと組の夫婦の奮闘やすれ違いを通して、現代中国の伝統への視線や家族観を問う。