ロマンチック金銭感覚

🏆長編部門コンペティション 準グランプリ

監督二人が出演し、自らの生活状況を交えながら、「お金」の価値やそれに伴う人同士のつながりへの考察を深めてゆく、フィクションとドキュメンタリーが融合したユニークな作品。緑豊かな京都の里山で、作家ミヒャエル・エンデの提唱したエイジングマネー(自然に還るお金)を実践する人々の刺激的な言葉が、“価値の常識”に揺さぶりをかけてゆく。

◎舞台挨拶
▶︎12/15(金)12:15の回 上映後
 登壇:緑茶麻悠監督、佐伯龍蔵監督
▶︎12/16(土)10:00の回 上映後
 登壇:緑茶麻悠監督

奇妙な外国語、フランス語

パリ第8大学の授業「フランス語講座」に監督のカメラが密着する。シリアやスーダン、アフガニスタンなど、自国で学業を続けることが困難な学生たちが、個性的な二人の教師に見守られ、言語の理解のみならず、フランスで幸せに生きていくための心構えやユーモア、エスプリなどを学んでいく様子が生き生きと描かれる。

◎舞台挨拶
▶︎12/13(水)12:10の回 上映前
 登壇:ニシノ マドカ監督
▶︎12/16(土)16:50の回 上映後
 登壇:ニシノ マドカ監督

見えるものと見えないもの ‐画家 大﨑真理子のみた風景‐

2018年に23歳で夭折した画家・大﨑真理子。大学在学中に京都市長賞を受賞し、今後の活躍が期待されるなか、不慮の事故でこの世を去った。寡作ながら、確かなものを求めて手を動かし続けた彼女の足跡と創作姿勢を、生前の映像や関係者のインタビューを交えながらていねいに紐解き、一人の表現者の生きた証がスクリーン上に蘇る。

◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)16:30の回 上映後
 登壇:筒井勝彦監督
▶︎12/17(日)14:40の回 上映後
 登壇:筒井勝彦監督

いっしょ家

🏆長編部門コンペティション 観客賞

福井県越前市にあるデイサービス「いっしょ家」では、お年寄りや発達に特性のある子ども、障がいのある人などが集い、スタッフと共にひとつ屋根の下で過ごしている。それぞれが思い思いの時を過ごす「いっしょ家」の日常を見つめながら、インタビューを交え、この“共生の空間”が利用者に果たすそれぞれの意味を、ていねいに追っていく。

◎舞台挨拶
▶︎12/11(月)12:00の回 上映後
 登壇:宮下浩平監督
▶︎12/16(土)14:40の回 上映後
 登壇:宮下浩平監督、池田あゆみさん(「いっしょ家」代表)

メディアが伝えなかった復興物語 ~水産加工業10年の軌跡~

東日本大震災で被害を受けた宮城、岩手の中小水産加工業5社の復興過程を、経営者の視点から長期にわたって記録した作品。この10年は、再建に向けた奮闘のなか、不漁、労働力不足などの問題や、資材費の高騰、行政の助成の方針、またコロナ禍の影響等に振り回される日々でもあった。一筋縄ではいかない「復興」から見える、この国の未来とは?

◎舞台挨拶
▶︎12/10(日)14:20の回 上映後
 登壇:田中敦子監督
▶︎12/19(火)10:00の回 上映後
 登壇:田中敦子監督

KAKERU カケル ~舞台の裏の物語~

ドイツ人のクラウス・フランケは、ドイツと沖縄の文化の懸け橋となるため、ライン川を巡る音楽・演劇台本を書き、資金調達に奔走したが未だ返事すら来ない。助成がもらえるのかもらえないかは公演の直前まで分からない。けれども練習を進めていかなければ何もできていないのに本番を迎えてしまう。100名を超える出演者の士気を高めなければと焦る。役者や合唱団の練習場所へ、IDA衣装チームの学校へ、ブラスバンド練習場所へ、と慌ただしく活動するとき、いろんなハプニングや公演を妨げるような事ばかりが続く。彼は精神的に限界まで追い込まれる中、試練をどのように乗り越えていくのか?果たして無事に開催することはできたのか?

香港時代革命


🏆長編部門コンペティション グランプリ

2019年、香港では自由と民主化を求める大規模な抗議デモが勃発。警察の暴力に抵抗するデモ隊を、市民や学生の立場で支持し、撮影する人々がいた。しかし破壊行為への反感から政府支持の市民も現れ、デモは行き詰まる。分断の進む中、もがきながら記録を続けるトラック運転手や学生記者に密着し、激動の香港に生きる人々の姿を見つめる。

◎舞台挨拶
▶︎12/9(月)10:00の回 上映後
 登壇:平野愛監督