全盲の白鳥建二さんの趣味はアート鑑賞。「全盲でもアートを見ることはできるのかも」と美術館を訪れるうちに、いつの間にか「自由な会話によるアート鑑賞」という独自の方法を編み出した。アートを巡り旅をする白鳥さん。彼の姿に、偶然の出逢いがもたらす可能性と、アートが持つ力を見出すことができるだろう。
©︎ALPS PICTURES
◎舞台挨拶
▶︎12/15(木)14:00の回 上映後
▶︎12/18(日)13:55の回 上映後
登壇:三好大輔監督、川内有緒監督
全盲の白鳥建二さんの趣味はアート鑑賞。「全盲でもアートを見ることはできるのかも」と美術館を訪れるうちに、いつの間にか「自由な会話によるアート鑑賞」という独自の方法を編み出した。アートを巡り旅をする白鳥さん。彼の姿に、偶然の出逢いがもたらす可能性と、アートが持つ力を見出すことができるだろう。
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仏師・関侊雲の元に弟子入りを志願する者がやってくる。19歳で仏師の道に入った侊雲は、この道の扉を叩いた者たちに、その心構えと技術を伝えていく。厳しい修行のもと、造りだされる仏像たち。知られざる仏師の世界を切り取ったドキュメンタリー。
2021年2月、東京都・大泉学園の古書店「ポラン書房」が惜しまれつつ閉店した。カメラは開店からの軌跡、刻々と迫る閉店までの日々と店舗の解体、閉店後の店主たちの足取りを追う。その過程で、さまざまな物語を引き付けていた「磁場」としてのポランの魅力が浮かび上がり、閉店の悲しみはありつつも、鑑賞後は不思議なあたたかさを覚える。
摂食障害をテーマに作品を撮り続ける監督と、21歳で摂食障害に悩むミキさん。ふたりが5日間をミキさんの部屋で過ごし、摂食障害の現実を知ってもらうため、過食、嘔吐、身体の変容など彼女に起きるできごとを記録する。母との愛憎、高校のバスケ部と不登校、自殺未遂の過去...。彼女が漏らす言葉に真実の輝きがある。
2002年、ニューヨークの美大を卒業したばかりの“私”は、突然事故に遭い、帰国を余儀なくされる。障害を負い、大混乱(マエルストロム)の日々の中で、やがて“私”は、それまでとは全く変わった日常の記録を始める。家族との葛藤や、事故前求めていたアートとの繋がり…。様々な別れと出会いを経ながら、自身が着実に再生してゆく過程を記録した、魂のセルフ・ポートレート。
視覚障害者の男性2人の音楽ユニット、ズーウェイとアジェを、それぞれのパートナーとの普通の生活をカメラは追う。魅力的な二組のカップルの微笑ましくも羨ましくも感じさせる暮らしぶりが観る者にコロナ禍以降の生活に必要なコミュニケーションが何かを教えてくれる。盲導犬アランに注目。
第2次世界大戦中、死者6000人を超える激戦でありながら、戦後は忘れ去られたアリューシャン列島アッツ島・キスカ島の戦い。日米の遺族や島の先住民アリュート人にとって、この戦いはどんな意味を持つのか。残骸の眠る現地訪問や、奇跡的な交流を通してみえてきた“終わらない物語”を、10年の歳月をかけて描く。ナレーションは長谷川博己。
チェチェン紛争で「テロリストの巣窟」と汚名を着せられたジョージア東部・パンキシ渓谷で暮らす、キストと呼ばれるイスラム教徒の人々を3年間に渡り記録した作品。美しいコーカサスの山々を背景に、二人の息子をイスラム国に取られ喪った母親や、そのいとこの元戦士など、心に傷を抱えながらも故郷を復興させようと懸命に生きる姿を描く。
1910年代、サトウキビ農園労働者として多くの日本人がキューバへと渡った。移民たちは、戦時中の強制収容、キューバ革命などをのりこえ、激動の20世紀を懸命に生き抜いていく。「最後の日系キューバ移民一世」といわれた島津三一郎や日系二世らが、異郷の島(イスラ)から故郷日本への思いを語る。
朝日新聞記者・植村隆は1991年8月、元慰安婦だった女性の証言をスクープ。それから23年後、記事は植村の捏造だとするバッシングが右派の論客から始まる。その背景には慰安婦問題を歴史から消し去ろうとする国家の思惑があった。圧力をかけられながらも、立ち上げる植村と市民たちの姿を通し、日本の「負の歴史」の深淵に迫る力作。