“まちの記録”をつむぐ

60年代から80年代を中心に松本市で撮影された8mmフィルムを広く公募し、多世代の市民や学生、地元アーティストと協働し上映する様子を描いた地域映画『まつもと日和』。福岡県の商店街の一角で一度は手放した「活版印刷」を取り戻し、かつての職人技を今に伝える『KUMU 日々を組む』。古きものを未来へと繋ぐ、温故知新の2作品。

◎舞台挨拶
▶︎12/13(水)10:00の回 上映後
 登壇:三好大輔監督
 メッセージ:児玉公広監督、田村さえ監督
▶︎12/18(月)12:00の回 上映後
 登壇:児玉公広監督、田村さえ監督、三好大輔監督

アイデンティティの揺らぎ

『娘より、父へ』は、著名な映像作家の父を亡くした19歳の監督が、父への思いと自分の決意を多彩なモノローグと映像で表現。『彼女の生き方 - Living and Being Alive』は、大学4年生の従妹が、和歌山の梅農家をはじめ、日本各地を転々としながら “自分”を発見する過程に伴走。令和を生きる若者の“自分探し”が鮮やかに浮かび上がる。

◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)12:15の回 上映後
 登壇:龍村仁美監督
 メッセージ:田中千里監督
▶︎12/17(日)13:50の回 上映後
 登壇:龍村仁美監督
 メッセージ:田中千里監督

自然との共生

知られざるイワナの世界と、固有種が失われつつある問題を、美しい映像と多角的なインタビューで掘り下げる『ミルクの中のイワナ』。千葉県房総半島で大きな問題となっている害獣キョンの命と向き合い、行動する猟師たちを描いた『命の再燃 房総の山にキョンは鳴く』。人間と自然との、これからの関わり方のヒントを提示する2作品。

◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)10:00の回 上映後
 登壇:櫻井昂希監督、坂本麻人監督
▶︎12/17(日)15:50の回 上映後
 登壇:櫻井昂希監督

 

生活と環境

キッチンカーで焼き鳥丼屋を営む男性が、車をソーラーカーに改造し、かつて原発反対運動を共にした福島の仲間を訪ねる『ドライブ・マイ・ソーラーキッチンカー』。「ごみリサイクル日本一」で知られる鹿児島県大崎町の分別の実際に密着し、地方の抱える問題をあぶり出す『大崎から』。日々の暮らしの記録から “エコ”とは何かを問う2作。

◎舞台挨拶
▶︎12/10(日)16:55の回 上映後
 登壇:平田雄己監督、小池悠補監督
▶︎12/18(月)10:00の回 上映後
 登壇:平田雄己監督、小池悠補監督

南西諸島の基地問題

自衛隊基地の問題や、防衛施設の建設が進められようとする南西諸島の状況は、本土ではあまり報じられない。2023年3月の自衛隊基地の開設や迎撃ミサイル配備を記録した『ドキュメント石垣島』。米軍訓練施設の建設が予定される鹿児島県馬毛島に隣接する種子島での政府説明と住民運動を記録した『島を守る』。二つの映像レポートから、この国の民主主義を問う。

◎舞台挨拶
▶︎12/10(日)10:00の回 上映後
 登壇:湯本雅典監督、川村貴志監督
▶︎12/19(火)14:55の回 上映後
 登壇:湯本雅典監督