祭祀のエクスタシー

エチオピアの少女たちが華やかな衣装で着飾り、喜捨をもとめて歌い踊る風習を撮った
『アシェンダ!』。ウズベキスタンのムスリム女性が楽しむ春の祝祭を記録した『神授の花』。マダガスカルの漁村でおこなわれる憑依儀礼を、ひとりの霊媒の男に焦点をあてて描く『スルンベ』。映像人類学がフィールドでとらえた祭祀を紹介する。

エスニシティの現在

伝統的な土葬の儀礼をおこない、古老から若者へ言語や文化が継承されるさまを記録した『アイヌプリ埋葬』。カレン族が暮らすタイの山村で伝統が失われ、観光化が進む現在を見つめる『風苗』。辺境地域にも押しよせる現代文明によって失われる伝統文化と、自らのエスニシティを守り、受け継ぐ人びとの姿を映しだす2作品。

銀鏡 SHIROMI

宮崎県の奥日向にある銀鏡の里。農家の人たちは柚子や唐辛子を育て、加工までを担っている。過疎化の波にさらされながらも、森に住む動物たちや山の恵みを感じる土地。年に一度、神聖なる自然と人間が一体になるのが、銀鏡神社に古くから伝わる「星の神楽」。そのために舞を稽古し、祭りを準備する人たちの姿を丁寧に描く。