音とリズム

技能五輪全国大会に出場する技術者たちの見事な腕さばきを捉えた『産業革命史』。大阪万博から半世紀を経て、ある大学で蘇ったバシェの音響彫刻の再演『音と形 -Sound and Structure-』。パンクバンドと売れっ子ピアニストを同時期に追った『オール・ザ・グレース』。三者三様の音とリズムが、スクリーンの上で跳躍する。

◎舞台挨拶
▶︎12/13(水)14:05の回 上映後
 登壇:岩田隼之介監督、柴田誠監督、ジュリアン・ビアバン・レヴィ監督

カメラがたどる記憶

かつて世話になった人々に、自らの「これまで」と「本当の私」をカミングアウトする男性の旅に密着した『カミングアウトジャーニー』。奈良県斑鳩で20年間、共に暮らした人々との交流を、僧侶でもある監督がみつめた『肩を寄せあって』。変わるものも、変わらぬものもある時の流れと、そこに在ったかつての「自分」をみつめた2本。

◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)14:15の回 上映後
 登壇:山後勝英監督、横田丈実監督
▶︎12/22(金)9:40の回 上映後
 登壇:横田丈実監督

エスニシティを超えて

パンデミックの時代、日韓の女性4人がアバターで連帯し、ジェンダーのありかたなどを語り合う『瞬間移動』。台湾の港町・基隆で息づく在台コリアンの女性を描く『岸を離れた船』。サンノゼのベトナム人街の家に置かれた固定カメラが、アメリカ社会を照射する『アンラックの家』。歴史や社会を越境し、躍動するアジアの監督たち。

◎舞台挨拶
▶︎12/17(日)10:00の回 上映後
 登壇:苗加奈那監督、丹沢千文監督、黄威勝監督、山崎春蘭監督

 

現代の家

人間の生活を繋げる「家」とは何を示しているのだろうか。東日本大震災で被災した石巻の家に宿る記憶を辿る『家は生きていく』。シェアハウスで共同生活を営む少年と彼を見守る同居人たちの目線『​​家族の間取り』。「家庭」を築く制度を、建築基準法や同性婚、家族制度の目線で検証する『繁殖する庭』。「家」「家族」「家庭」にまつわる3作品。

◎舞台挨拶
▶︎12/11(月)14:10の回 上映後
 登壇:松井至監督、繁殖する庭プロジェクト (小宮りさ麻吏奈監督+鈴木千尋監督)、ジョイス・ラム監督
▶︎12/16(土)12:30の回 上映後
 登壇:松井至監督、繁殖する庭プロジェクト (小宮りさ麻吏奈監督+鈴木千尋監督)、ジョイス・ラム監督

 

障がいと共にある暮らし

発達障がいを抱えながら、馬を飼うことが生きがいのイギリス人女性を描く『田舎娘』。15年前、知的障がい者の男性が警察に取り押さえられて亡くなったことの意味を問う『いつもの帰り道で 安永健太さんの死が問いかけるもの』。母となったデフカーリング選手の決意と家族の支えを描く『ダブル・ロール』。誰もが共生できる社会のありかた、その状況を問う3作品。

◎舞台挨拶
▶︎12/11(月)10:00の回 上映後
 登壇:川西薫監督
▶︎12/19(火)16:55の回 上映後
 登壇:今井友樹監督、川西薫監督、松橋早友梨さん(『ダブル・ロール』出演)

戦争の「声なき声」

“海軍の街”佐世保の空襲で被災した祖父の話を起点に、現在の市民感情を掘り下げる『祖父の空襲体験』。原爆死した息子に対する母の慟哭を、女優・紺野美沙子が朗読する『星は見ている』。広島市内に今も点在する“被爆樹木”の面倒をみる樹木医を追った『広島の被爆樹木の声を聴く』。「戦争を語り継ぐこと」の現在地を知る3本。

◎舞台挨拶
▶︎12/10(日)12:00の回 上映後
 登壇:木村優里監督、小川典監督、山本和宏監督