東京ドキュメンタリー映画祭2021
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > 身体パフォーマンス

上映作品

短編身体パフォーマンス

3月8日(火)17:35〜上映

大駱駝艦で活躍する奇才と映像作家による幻想譚『春の祭典』。知床で新たな音を探し求める音楽家を追う『UTURU』。歴史的な街リムリックでの詩的で視覚的なポートレート『ウィークリエイト・スペーシズ―リムリック』。音楽と身体の関係を考察する『4』。映像表現と身体表現の邂逅が生み出す表現の可能性がここにある。

◎舞台挨拶
▶︎3/8(火)17:35の回 上映後
 オンライン登壇:今野裕一郎監督(『UTURU』)、松本一哉さん(『UTURU』出演)
 ビデオメッセージ:梁鐘譽&アトム監督(『春の祭典』)
 メッセージレター:ヘルケ・セルザー&アナ・ベーア監督(『ウイークリエイト・スペイシーズ リメリック』) 

  • ウィークリエイト・スペイシーズ―リムリック
    ウィークリエイト・スペイシーズ―リムリック
  • 作品1

    ウィークリエイト・スペイシーズ―リムリック 上映時間3分

    『ウィークリエイト・スぺイシーズーリムリック』は、歴史的な街リムリック(アイルランド)の詩的で視覚的なポートレイトです。身体と衣裳は素材や形と融合し、都市の風景のテクスチャーとリズミカルな層を共鳴させます。 この作品は、刹那な感覚をとらえるアーティストの本能的な能力を利用して“ローカル”な見方を想起させ、街の人々や建築が示す過去の断片と共に、現在への反響を呼び起こします。

    2020年/3分

監督のことば

私たちのスクリーン・ダンスで、私たちは“不可視なもの”、“中間性”、そして“変容しているもの”を発見することを求めています。 私たちの詩的な作品は、本能的な対話で環境と関わり、身体を感覚の中心に置きながら、出会った場所の体験的な説明を提供する場の雰囲気を捉えています。

監督プロフィール

  • アナ・ベーア&ヘイケ・セルザー
  • アナ・ベーア&ヘイケ・セルザー
    WECreate Productionsは、スクリーン・ダンス・アーティストのアナ・ベーア(メキシコ / 米)とヘイケ・セルザー(独 / 英)によるユニット。 共同創作に役立つデジタル技術の可能性を探求し、ランドスケープ、場所、その地に固有の物語に基づいた、学際的な作品を制作しています。
  • 作品2

    4 上映時間12分

    音楽とダンスの重なりに迫った実験的な短編映画。白服を着た2人のピアニストと2人のダンサーが、ともにパフォーマンスを行うことによって新たな世界を探究する。彼らの波動と曲のリズムが重なり合う中で、いつしか観客は、時空を超えた旅へと誘われていく。時には既存の使用法を離れた、シンプルかつ力強いピアノの効果も見どころの一つだ。

    2020年/12分

監督のことば

「4」で私は映像表現を通じて、音楽とダンスの関係について、個人的な考察を発展させ続けています。 「音楽を視覚化した作品」を創作するために、私はいつも音楽・ダンス・映画撮影の間に生み出される、多種多様な要素の類似性を探究しています。

監督プロフィール

  • マリアナ・パラシオス
  • マリアナ・パラシオス
    ピアニスト・作曲家・映画監督。音楽と他の芸術の融合に焦点をあてた作品作りを行い、自らの楽曲をはじめ、クラシックから現代音楽までをパフォーマンスで演奏する。国際的なダンスカンパニーでも活動する彼女は、音楽とダンスを、映像表現の可能性と共に追求している。
  • 作品3

    UTURU 上映時間48分

    音楽家の松本一哉は、8年かけて制作してきた音源を完成させるため、流氷を目指して旅に出た。自然を相手に、たった一人で録音と演奏を重ねる松本に、友人でもある監督が同行。世界自然遺産の知床で、新たな音を探し、二人で旅を続ける。目の前にある世界。そこにはいつも音が存在している。北海道で全編ロケ撮影を行い、人間と自然の間にある、何かを想像する生き物の記録。タイトルはアイヌ語で「その間」という意味。

    2021年/48分

監督のことば

音楽家の松本さんは自分の作業場に他人を入れない強い意志を持ってました。自然相手の録音は繊細で、人が近くにいると気配をマイクが拾ってしまう。彼自身も繊細な人です。そんな彼から新しい音源完成のため流氷の音を録りにいくので撮影してほしいと頼まれました。驚きと共に嬉しい誘いでした。知床での撮影は過酷でしたが、豊かな素晴らしい日々を過ごし、わからない、捉えられないものと対峙することが自分たちにとっての表現だと強く感じることができました。そんな生き物たちの記録です。

監督プロフィール

  • 今野裕一郎
  • 今野裕一郎
    1981年生まれ。大学在学中に映画監督の佐藤真氏に師事してドキュメンタリー映画制作から表現を始める。2015年に映画『Hello,supernova』がドイツで開催されたNippon Connectionに招待され、2019年に映画『グッドバイ』がポレポレ東中野で公開された。バストリオというユニットを主宰し、パフォーミングアーツやインスタレーション作品を日本各地で発表しており、小中学生を対象とした「こどもえんげき部」という教育活動に携わるなどボーダーレスな活動を行なっている。
  • 作品4

    春の祭典 上映時間44分

    舞踏家の梁鐘譽(大駱駝艦)が脚本・演出、および振付・出演を務めた舞踏映画。映像作家のアトムは独自の「歪み」を画面に反映させ、舞踏における原初的な魂や肉体の姿を現出させている。人間の崩れていく大切な記憶と夢の物語。「名前を呼ばれなくなった鹿の頭の人は自分の名前を忘れてしまった。ある日、彼の身体から小さな女の子が生まれる。その小さな女の子は、自分の春を探して旅に出る。」 ※ソウル舞踊映画祭2021  審査委員特別賞 受賞

    2021年/44分

監督のことば

2020年、コロナウイルス出没。長い自粛の中、表現者として自分を失うかもしれない恐怖に襲われていました。そんな中、大駱駝艦YouTube公式チャンネルで初めての映像作品に挑戦しました。それから段々と、家で見る日常の風景やモノの全てが私に語りかけて来ました。いつのまにか私は家中を踊り回っていました。お風呂中でも洗濯を干しながらも全てが表現の対象へ。もう舞台と日常の境界は無い。人生そのものがドラマであり舞台だ。その強い実感から産まれた現実と妄想の世界を表現した映画です。

監督プロフィール

  • 梁鐘譽&アトム
  • 梁鐘譽&アトム
    梁鐘譽(ヤン・ジョンエ):舞踏家。韓国・釜山出身。幼少期より韓国舞踊を始め、慶星大学舞踊学科客員教授を経て2008年来日。舞踏集団「大駱駝艦」に入艦し、麿赤兒に師事。2013年から舞踏作品の演出・振付デビュー。NHKハングル講座連載など舞踏家の枠にとどまらない「クリエイター」として幅広いフィールドで活躍。2020年、コロナからの突破口として映像を通じてダンスの拡張を図り、2021年、映画『春の祭典』を製作。 アトム:映像作家。1996年にフランス生まれ。レンヌ第二大学にて映画を専攻。2015年に演出部のインターンとして「映画みんな!エスパーだよ!」「アンチポルノ」(園子温監督)に参加。2016年より東京在住。映像作家と電子音楽家として活動中。
  • 芸術文化振興基金
  • エトノスシネマ
  • アジアンドキュメンタリーズ