東京ドキュメンタリー映画祭2021

上映作品

特別ハイスクール2021

3月7日(月)16:40〜上映

高校生が制作した2本の新鮮なドキュメンタリーを特別上映。ミックスの二人が、学校や日常での葛藤を共有しながら創作に励む姿を描いた『アーク&マヤ: All Mixed Up』。『北園現代史』は、教員の頭髪指導強化に危機感を抱いた都立高校の生徒たちが、スクールカラーの「自由」について、OBや教員に広く話を聞き、考察する意欲作。

◎舞台挨拶
▶︎3/7(月)16:40の回 上映後
 オンライン登壇:中村眞大監督(『北園現代史』)

  • アーク&マヤ : All Mixed Up
    アーク&マヤ : All Mixed Up
  • 作品1

    アーク&マヤ : All Mixed Up 上映時間15分

    アフリカにルーツを持つ高校生アークとまや。多様なルーツを持つからこそ、学校や日常生活の中で多くの悩みや葛藤を抱えてきた。映画をつくる過程で、二人はそうした経験や考えを互いに共有した。抱える葛藤を音楽やアート作品に表すなど二人の共通点もあった。多様なルーツを持つ二人が対話をしながら、多様性の難しさと、その先の豊かさの可能性に向き合うセルフドキュメンタリー作品。

    2021年/15分

監督のことば

二人で構成、編集、プロダクションデザインなど作品制作に取組みながら、日常では表現しきれない、または表現し辛い自分たちの気持ちと向き合い、作品を通じて表現を試みました。二つの異なる文化を持つこと、黒人であること、若者であることで経験することは、短い作品の中では伝えきれないことでもありますが、この作品を通じて少しでも多くの人に多様な価値観について、関心を持っていただければ嬉しいです。

監督プロフィール

  • 三浦アーク、江藤まや
  • 三浦アーク、江藤まや
    三浦アーク(写真左)2003年東京生まれ、東京育ち。ウガンダと日本のミックス。現在、高校3年生。アフリカンユースミートアップ代表。インスタグラム(@jeunnedark)で作詞作曲した曲やショート フィルムを表現・発信している。 江藤まや(写真右)2003年カルフォルニア生まれ、日本とアメリカを往来しながら生活。現在、高校3年生。趣味はデジタルアートを描くこと。
  • 作品2

    北園現代史 ~自由の裏に隠された衝撃の実態~ 上映時間76分

    古くから「自由の北園」と呼ばれてきた東京都立北園高校。 服装や頭髪を細かく定める校則が存在せず、その自由な校風が多彩な才能を育んできた。しかし近年、学校側は頭髪指導の強化や行事への介入などを次々と行い、生徒からの抗議に対しても頑なな対応を続けている。危機感を覚えた生徒有志は、ドキュメンタリー映画の製作を決意。校長や生徒会、PTA、卒業生に取材を申し込み、それぞれの「自由」についての考えを探ろうとする。

    2021年/76分

監督のことば

実はこの作品は、北園高校の生徒に、管理強化に傾く学校の現状を伝え、一人一人が自由について考えてほしいとの思いで制作を始めました。しかし、取材に協力してくださった卒業生の西村博之さんや津田大介さんに「社会を巻き込んだほうが良い」との助言を頂き、私たちの直面している問題は北園高校だけでなく今の日本社会全体に共通した問題だと気づきました。皆さんもぜひこの作品から「自由とは何か?」考えて頂ければ幸いです。

監督プロフィール

  • 中村眞大
  • 中村眞大
    2002年、東京都生まれ。都立北園高校では映像研究部の部長を経験。卒業を控えた2021年2月から、生徒有志でドキュメンタリー映画「北園現代史 ~自由の裏に隠された衝撃の実態~」を制作、インターネット上に公開した。現在は大学で教育について学ぶ傍ら、取材活動や映像制作を行っている。
  • 芸術文化振興基金
  • エトノスシネマ
  • アジアンドキュメンタリーズ