東京ドキュメンタリー映画祭2021

上映作品

人類学銀鏡 SHIROMI

3月10日(木)16:50〜上映

宮崎県の奥日向にある銀鏡の里。農家の人たちは柚子や唐辛子を育て、加工までを担っている。過疎化の波にさらされながらも、森に住む動物たちや山の恵みを感じる土地。年に一度、神聖なる自然と人間が一体になるのが、銀鏡神社に古くから伝わる「星の神楽」。そのために舞を稽古し、祭りを準備する人たちの姿を丁寧に描く。

◎舞台挨拶
▶︎3/10(木)16:50の回 上映後
 登壇:赤坂友昭監督

  • 銀鏡  SHIROMI
    銀鏡  SHIROMI
  • 銀鏡 SHIROMI 上映時間113分

    凍てつく冬の夜、太鼓と笛の音が山里から聞こえてくる。ここは宮崎県西都市銀鏡、奥日向にある神楽の里。夜空に瞬く星のもと、五百年以上前の古より伝わる「星の神楽」を舞う人々がいる。祈りは星に住まう神々へ届けられ、宙からこぼれた星々が、やがてこの地を恵みで満たす。この映画は、日本の古層に秘められた星への祈りとそれを未来へと語り継ぐ神楽の里の物語である。

    2021年 人類学・民俗映像部門 グランプリ(宮本馨太郎賞)

    2021年/113分

監督のことば

銀鏡神楽との出会いは今から20年ほど前のことです。北極星を祭る星神楽からはじまり、祭壇には神への供物として猪の生首を捧げる神楽には縄文的ともいえる古代の信仰の気配が残されています。そして、何度も銀鏡に足を運ぶうちに、集落の暮らしと神楽を守ろうとする村人たちの信仰に根ざした生き方に共感を覚えるようになりました。人や土地に対していつも誠実であろうとする銀鏡の人々にぜひ会ってほしいと願うのです。

監督プロフィール

  • 赤阪友昭
  • 赤阪友昭
    1963年 大阪市生まれ。阪神淡路をきっかけにモンゴルの遊牧民やアラスカ先住民族と暮らす旅をはじめ、旅のドキュメントと思索を表現する活動を多岐にわたって続けている。東日本の震災後は、福島の被災地における自然再生をテーマに記録映像を南相馬市と共同制作する。また、2016年にはドキュメンタリー映画『新しい野生の地-リワイルディング』(オランダ)の日本語版を制作し、日本全国で劇場公開される。
  • 芸術文化振興基金
  • エトノスシネマ
  • アジアンドキュメンタリーズ