東京ドキュメンタリー映画祭2022
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > チロンヌプカムイ イオマンテ

上映作品

特別3チロンヌプカムイ イオマンテ 上映時間105分

12月23日(金)10:00

  • チロンヌプカムイ イオマンテ
    チロンヌプカムイ イオマンテ
  • チロンヌプカムイ イオマンテ 上映時間105分

    アイヌ文化では熊送りの儀礼が有名だが、こちらは1986年に北海道の屈斜路湖で75年ぶりに行なわれたキタキツネのイオマンテを記録。映像民俗学を提唱する北村皆雄が35年のときを超えて完成した。日川善次郎エカシのアイヌ語の祈りを翻訳したのは、漫画『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修で知られる中川裕。 (※審査員作品)



    ◎舞台挨拶
    ▶︎12/23(金)10:00の回 上映後
    登壇:北村皆雄監督

    2021年(撮影:1986年)/105分

監督のことば

「このアイヌの記録を忘れ去らせたくない」。35年前に撮った記録を、あえて世に出したのはその一言に尽きる。へり下って唱えるエカシの祈りの言葉は、チロンヌプカムイ(キタキツネのツネ吉)を気遣って怒らせたくないからだ。「私のアイヌの歌がキツネのツネ吉に嫌われたらどうしよう。子どもに危害が及ぶのではないか」と心配するアイヌシンガー豊川容子さん。私はそんなアイヌの人たちの心情に触れたことで、ナレーションは、動物自らが語るアイヌ伝統の「カムイユカラ」(神謡)のように、ツネ吉の魂に一人称で語らせるようにした。気に入ってくれるか。

監督プロフィール

  • 北村皆雄
  • 北村皆雄

    1942年生。ドキュメンタリー映画監督。1960年代より南島の黒潮文化、ヒマラヤ・チベットの民族宗教、アジア・日本各地の祭祀や民俗を対象に、百を超える映画やテレビ作品を撮り続けてきた。代表作に久高島のイザイホーを追った『カベールの馬』(1969)、『アカマタの歌』(1973)、『見世物小屋』(1977)、『チョモランマの渚』(1999)、『ほかいびと』(2011)、『冥界婚』(2016)。

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