東京ドキュメンタリー映画祭2018

上映作品

短編1沖縄と基地問題

11月30日(土)12:00〜上映

基地問題に揺れる沖縄の近況を描いたホットな2篇。『Reunite with My Past Self in Okinawa 〜沖縄で過去の自分と出会って〜』では、県民投票を呼びかける元SEALDsの元山仁士郎に、同じ沖縄出身の監督である比嘉が密着。若者や自身の父親との対話が描かれる。『沖縄から叫ぶ 戦争の時代』では、基地反対闘争のさなか、与那国、石垣、宮古そして奄美に着々と建設される自衛隊基地の問題にカメラがフォーカスする。

  • Reunite with My Past Self in Okinawa 〜沖縄で過去の自分と出会って〜
    Reunite with My Past Self in Okinawa 〜沖縄で過去の自分と出会って〜
  • Reunite with My Past Self in Okinawa 〜沖縄で過去の自分と出会って〜 上映時間18分

    <監督より>
    2018年の3月に知人の元山仁士郎に「話があるから会おう」と言われた。そこで「県民投票」を実施したいと意気込む元山に触発されて、 気づけば密着取材を行い、気づけば作品として完成してしまった。
    一番近くで密着した私だからこそ言えることだが、元山は「かなり素直」で研究熱心な学生でしかない。そして彼の提案は、もっと多くの人に広まり、議論されるべきことだと強く思う。
    タイトルの「沖縄で過去の自分と出会って」は、取材を通して見えてきた私と元山両者が共通して感じた思いが込められている。

    2018年/18分

監督プロフィール

  • 比嘉賢多
  • 比嘉賢多
    1991年沖縄生まれ。学生時代からドキュメンタリー制作を行い、沖縄とヤマトの心的境界を考察したドキュメンタリー『沖縄/大和』(2014) が「PFFアワード2014」「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2015」で上映。卒業後もフリーランスの映像作家として、自らのルーツでもある沖縄に関する映像作品を発表し続けている。主な作品に『大魂込み』(2015)『池間アッチャー記』(2015)『命火』(2016)など
  • 沖縄から叫ぶ 戦争の時代 上映時間61分

    <監督より>
    2018年に沖縄で起きた基地をめぐる事実を追いかけたドキュメンタリーです。2月名護市長選挙、辺野古をめぐる状況、宮古島、石垣島、与那国島で始まっている自衛隊基地建設。翁長県知事の死去、市議会議員選挙、沖縄県知事選挙。目まぐるしく変わる、沖縄。そしてその周辺。鹿児島県奄美大島でも自衛隊のミサイル基地建設がすすむ。一つの行政単位で、ここまで問題をかかえる県はあるでしょうか。まずは、事実を伝えたいと思いました。

    2019年/61分

監督プロフィール

  • 湯本雅典
  • 湯本雅典
    1954年生まれ。元東京都の公立小学校教員。当時赴任していた荒川区が英語教育特区であったことについて、問題点を指摘する投書が朝日新聞に掲載されたことで強制人事異動に(以降撤回)。それが元で2006年に中途退職。以降、学習塾「じゃがいもじゅく」の運営や福島からの避難者支援を行いつつ、映像の自主制作に打ち込む。主な作品に『学校を辞めます 51才の僕の選択』(2007)『子どもたちを放射能から守れ 福島のたたかい』(2011)『選挙が生まれる 長野と群馬の挑戦』(2016)など。現在、沖縄、離島と秋田に通い『沖縄から叫ぶ2(仮称)』を製作中。
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京  Tokyo Tokyo FESTIVAL