東京ドキュメンタリー映画祭2022

上映作品

短編7男の履歴書 上映時間105分

12月14日(水)14:30 / 12月21日(水)14:35

寂れゆく故郷を盛り上げようと、アマチュアプロレス集団を立ちあげたサムソン宮本の奮闘と闘病を描く『無理しない ケガしない 明日も仕事~新根室プロレス物語~』。一家離散の原因となった父親の末期ガンを機に、監督が家族の再生を試みる『暴力親父 余命4ヵ月 憎しみと愛の狭間で。』人生のカウントダウンを告げられた時、人は何を求めるのか?



◎舞台挨拶
▶︎12/14(水)14:30の回 上映後
登壇:湊寛監督、堀威監督、清藤裕貴監督
▶︎12/21(水)14:35の回 上映後
登壇:清藤裕貴監督

  • 無理しない ケガしない 明日も仕事 ~新根室プロレス物語~
    無理しない ケガしない 明日も仕事 ~新根室プロレス物語~
  • 作品1

    無理しない ケガしない 明日も仕事 ~新根室プロレス物語~ 上映時間45分

    本土最東端の町・北海道根室市で玩具店を営むサムソン宮本を中心に、学生時代冴えなかった仲間たちが極上のエンタメ集団「新根室プロレス」を作り上げた。モットーは「無理しない ケガしない 明日も仕事」。すると巨大レスラー・アンドレザ・ジャイアントパンダの人気が爆発。しかしサムソンが難病に侵される。「解散」を宣言したサムソンと仲間たちは初めての東京大会を決意する。プロレスラーとして人生を全うした男と仲間たちの物語。

    2021年/45分

監督のことば

実は主人公のサムソン宮本さんには会ったことがありません。サムソンさんがこの世を去った後に編集マンの堀さんと芦崎カメラマンが撮った素材を見直し、ご家族と新根室の皆さんに取材をしました。演出する上で「サムソン宮本ならどうするだろうか?」と問いけました。これは悲しい物語ではありません。それはサムソン宮本という人が最後までエンターテイナーとして生きたからです。サムソン宮本の精神は根室の地で生き続けています。
(湊寛)

こんばんは!プロレス大好きな私と、人生そのものがプロレスのサムソン宮本さんと出逢ったことで生まれた作品です。プロレスは人々にどれだけ影響を与えるのか⁉︎『1+1は200だ!10倍だぞ10倍!』と言ったレスラーがいましたが、私も新根室プロレスの皆さんに出逢って人生が何十倍にもなりました。皆さんも、この作品を観て何か変わるかもしれません。時が来た!それだけだ!
(堀威)

監督プロフィール

  • 湊寛、堀威
  • 湊寛、堀威

    湊寛(右):
    1976年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。テレビ制作会社のディレクターとしてバラエティー番組や報道など幅広い番組を演出する。2017年テレビ朝日新人シナリオ大賞優秀賞を受賞。2019年『大黒座・ベイブルース』がメディア・アンビシャス・アンビシャス賞を受賞。現在はフリーで活動中。

    堀威(左):
    1974年生まれ。北海道古平町出身。父親の影響でプロレスの虜に。専門学校を卒業後、札幌のテレビ制作会社に入社。退社後は編集マンとしてドキュメンタリー番組を30本以上編集。今作はテレビ放映され、ギャラクシー賞 奨励賞、日本民間放送連盟賞テレビエンターテインメント優秀賞を受賞。

  • 作品2

    暴力親父 余命4ヵ月 憎しみと愛の狭間で。 上映時間60分

    幼少期から虐待を受けてきた自分は父に対して嫌悪感の塊だった。そんな父はバブル崩壊後、経営していた会社が倒産し、両親は離婚。まさに父の人生は下降の一途をたどる。そして、その最大の出来事は父は末期がんに侵され、頼れる人間がいなかったことだ。その後、家族はどのような気持ちで再会し、死が迫る父に対して、どのような感情を抱いていくのか?再会から死までの4ヵ月間を通して、“新たな家族観”を伝えるドキュメンタリー作品。

    2021年/60分

監督のことば

今までドキュメンタリーのTVディレクターとして、主に社会の底辺を取材してきた。30代で、虐待を受けてきた子供たちを保護する施設を取材。その過程を通して、子供たちが他人とは思えない感情を抱いた。その数年後、父の死を看取った。私は40歳を過ぎた今でも父の悪夢を見る。幼少期受けた虐待とは、想像以上に受けた本人につきまとう。そんな状況でも、『家族』という無意識層にまで貫通する何かをこの作品で表現したかった。

監督プロフィール

  • 清藤裕貴
  • 清藤裕貴

    1999年明治大学法学部卒。2008年神奈川大学歴史民俗資料学修士課程修了。大学の卒論では冤罪事件・財田川事件について書く。 卒業後、主に差別をテーマに、TVディレクターとして『性犯罪者の刑務所での矯正教育』、『売春婦ホームレスの実態』等制作。 その後、差別について民俗学から研究するため大学院に進学。「ホームレス同士の差別論」について修論を書く。 卒業後、『遊郭の街・飛田新地のいま』、『ヘイトスピーチと被差別部落』等制作。

  • 芸術文化振興基金
  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • エトノスシネマ
  • アジアンドキュメンタリーズ