東京ドキュメンタリー映画祭2022
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > 南西諸島の基地問題

上映作品

長+短編南西諸島の基地問題 上映時間85分

12月10日(日)10:00 / 12月19日(火)14:55

自衛隊基地の問題や、防衛施設の建設が進められようとする南西諸島の状況は、本土ではあまり報じられない。2023年3月の自衛隊基地の開設や迎撃ミサイル配備を記録した『ドキュメント石垣島』。米軍訓練施設の建設が予定される鹿児島県馬毛島に隣接する種子島での政府説明と住民運動を記録した『島を守る』。二つの映像レポートから、この国の民主主義を問う。

◎舞台挨拶
▶︎12/10(日)10:00の回 上映後
 登壇:湯本雅典監督、川村貴志監督
▶︎12/19(火)14:55の回 上映後
 登壇:湯本雅典監督

  • ドキュメント石垣島 2023年3月陸自ミサイル基地開設の瞬間
    ドキュメント石垣島 2023年3月陸自ミサイル基地開設の瞬間
  • 作品1

    ドキュメント石垣島 2023年3月陸自ミサイル基地開設の瞬間 上映時間20分

    2023年3月、沖縄県石垣島では陸上自衛隊石垣駐屯地開設のための作業が一気に行われた。ミサイル発射台車両を含む軍用車両の陸揚げから搬入、石垣駐屯地の開設、ミサイル弾薬の陸揚げから搬入、住民説明会がその内容である。駐屯地ゲートでは自衛隊員が自動小銃を携行し、自衛隊員は市街地の3か所の宿舎から迷彩服で出勤する。このような日常が本土にはまったく報じられない中、その事実の一部始終を映像で報告する。

    2023年/20分/日本

監督のことば

日本の一番西の場所で、このようなことがおきていることについて一体何人の人が知っているのだろうと思うと、本当に恐ろしいと思いました。実は、現場でも基地反対、賛成、わからないに分かれています。本当はそこまで追いかけたいと感じ、1時間ものの映画製作をすすめていましたが、今年3月現場に入ってみて、基地開設の実態だけでもいち早く伝えなければと思い20分にまとめました。

監督プロフィール

  • 湯本雅典
  • 湯本雅典

    2006年3月まで東京都の小学校教員、中途退職。以後自営業の傍ら学習塾の運営、自主映画製作に取り組む。主な作品は、「学校を辞めます 51才の僕の選択」(2007年)、「子どもたちを放射能から守れ 福島のたたかい」(2011年)、「沖縄から叫ぶ 戦争の時代」(2019年)、「島がミサイル基地になるのか 若きハルサーたちの唄」(2021年)

  • 作品2

    島を守る chapter1 波紋 上映時間65分

    鹿児島県種子島の西方約12㎞に浮かぶ平坦な無人島、馬毛島(まげしま)。 豊かな漁場は人々に糧を与え、島に沈む夕日は心を癒してきたが、国は160億円で島を買収し、米軍空母艦載機離着陸訓練移転の候補地に決定。住民からの疑問や不安に対し、防衛相は「日本の安全保障のためにご理解いただきたい」の返答を繰り返す。この映画は、「基地化計画が降って湧いた地域の住民が、一体何を訴えたのか?」を伝える記録である。

    2022年/65分/日本

監督のことば

軍事施設の誘致候補に、自身が住む地域の名が挙がらない限り、国民には現場で何が起きているのかを知る機会がほとんどありません。
私たち夫婦は、ことあるごとに現場へ出向き、撮影を続けています。
感じていただきたいのは、現場の空気。
明日には、誰もが同じ立場に置かれるかも知れません。
この事案が、一地域の限定的な問題ではないことを、全国の方々に知っていただき、そして考えていただきたいと切に願います。

監督プロフィール

  • 川村 貴志
  • 川村 貴志

    1969年、北海道出身。画家。旅をしながら、その土地の自然をデザインしていたが、現在は屋久島に定住。従来の生き物好きで、馬毛島に棲むマゲシカ調査への参加が、この島へ関与する契機になった。当作品は初の映画作品であり、むのたけじ民衆ジャーナリズム賞の優秀賞を受賞。現在も妻と共に取材を続け、続編を制作中。

  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • エトノスシネマ