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2023.10.25
本年の映画祭の開催につきまして
本年の映画祭の開催につきまして、報告いたします。
8月2日、本映画祭のプログラムディレクターのひとりが、下記の問題で辞任いたしました。
亡くなられた方のご冥福を、改めてお祈りいたします。
(参考)2023.08.02
本映画祭プログラムディレクターに関する問題の対応について
その後、本年の映画祭の開催につきましては一旦白紙とし、現行スタッフ間で討議し、劇場や後援団体とも協議を重ねてまいりましたが、既に皆様の応募作品をお預かりしており、公的助成をいただくなど、社会的な責務が発生していること、現在のメンバーに新たな問題行為は認められなかったことから、劇場・後援団体の承認を得て、以下の日程で開催を決定することといたしました。
「東京ドキュメンタリー映画祭2023」2023年12月9日(土)−22日(金)
開催劇場:新宿ケイズシネマ
ただし開催にあたっては、スタッフ一同、今回問われた事態を重く受け止め、映画祭の果たせる責任とは何かを熟慮のうえ、以下の取組を実施しています。
1) 本映画祭は、あらゆる性暴力やハラスメントを認めないことを、あらためて宣言します。
・スタッフ間で議論し、策定した今後の運営方針を「運営指針」として明文化し、サイト内「映画祭について」欄に掲載いたします。
2) 今回の問題を受け、映画祭として以下の取り組みを実施しています。
・事態の発覚が選考期間中だったため、出品作家に対し状況やステートメントを随時報告し、参加持続の意志を確認いたしました。その結果、辞退を申し出る応募者が数名いらっしゃいました。
・過去の映画祭において、性暴力やハラスメントや繋がる問題行動がなかったか、現行スタッフに聞き取り調査を行いました。結果、スタッフ間にこうした事実は認められませんでした。
・今回の問題を受けた組織の対応や今後の運営指針について、社労士に相談いたしました。トークセッション的プログラムの実施(後述)や、スタッフによるハラスメント防止の研修の受講、第三者の視点による安全な運営の担保を提言され、順次実施の予定です。
・体制に関して、本年はプログラムディレクターの新たな就任などはせず、現行スタッフの連名による「映画祭実行委員会」方式とし、今後については本年の映画祭実施後、改めて考えることとします。
3)本年の映画祭で、性暴力やハラスメントを考える特集プログラムを実施します。
・本年の映画祭初日(12/9)におきまして、今回の問題に関連する内容の作品上映と、ハラスメントを生じさせない映画の現場(映画祭を含む)あり方をテーマとしたトークセッションを実施します。内容の詳細に関しましては、追って本サイトで発表いたしますので、そちらをご覧ください。
2023年10月25日
東京ドキュメンタリー映画祭
佐藤寛朗
澤山恵次
津留崎麻子
若林良
吉田悠樹彦
井河澤智子
竹田史佳
<参考.pdf>
東京ドキュメンタリー映画祭運営指針
本年の映画祭の開催につきまして