上映作品
長+短編自然との共生 上映時間101分
12月12日(火)10:00 / 12月17日(日)15:50
知られざるイワナの世界と、固有種が失われつつある問題を、美しい映像と多角的なインタビューで掘り下げる『ミルクの中のイワナ』。千葉県房総半島で大きな問題となっている害獣キョンの命と向き合い、行動する猟師たちを描いた『命の再燃 房総の山にキョンは鳴く』。人間と自然との、これからの関わり方のヒントを提示する2作品。
◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)10:00の回 上映後
登壇:櫻井昂希監督、坂本麻人監督
▶︎12/17(日)15:50の回 上映後
登壇:櫻井昂希監督
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作品1
命の再燃 房総の山にキョンは鳴く 上映時間35分
千葉県の房総半島では野生のキョンが大繁殖し大きな問題になっている。有害鳥獣であり特定外来生物でもあるキョンは農作物を食い荒らし、鳴き声は騒音問題にもなる。だからキョンは殺して根絶させなければならない。しかしそんなキョンを狩る側の猟師の中には、殺して捨てられているキョンを活用しようという人もいる。キョンの命を活用することによって何が見えてくるのか。キョンの命が教えてくれる、日本の鳥獣問題の未来とは。
2023年/35分/日本
監督のことば
大学の卒業制作で手がけた本作。自分が本当に伝えたいものは何かと自問自答を繰り返し作り上げました。実際にキョンに出会うところから物語はスタートし私自身の気づきとともに進行していきます。都会で暮らす我々にとっては馴染みのない世界しれない。しかしこの現状を知り、あなたなら問題に対してどう向き合うか。キョンの置かれている現状を作ったのは人間であるからこそ、何とかするのも人間の責任だと私は思います。
監督プロフィール
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櫻井昂希
1999年千葉県の生まれ。高校時代に映像制作に興味を持ち、日本大学芸術学部放送学科に進学しテレビ制作を専攻する。2023年大学の卒業制作で本作を制作し、芸術学部奨励賞を受賞。現在はテレビの制作会社でディレクターを目指し奮闘中。
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作品2
ミルクの中のイワナ 上映時間66分
「種を守るとはどういうことか?」深山幽谷に息づく魚・イワナ。その生態はいまだに謎が多く、神秘の魚としてこれまで多くの人々を魅了してきた。そんなイワナを取り巻く生態系が、いま危機に直面している。養殖や放流、人工ダムや堰堤といった人間の行ってきた活動と自然をめぐる様々なジレンマと苦難。SDGsが声高に叫ばれる昨今、テクノロジーと自然環境保全、科学と文化、地域と共に「自然のコモンズ」とは何かを探るサイエンスドキュメンタリー。
2023年/66分/日本
監督のことば
『ミルクの中のイワナ』という不思議なタイトルには、覆すことのできない「状況証拠」という意味が込められている。複雑に絡み合ったイワナをめぐるさまざまな状況証拠を手がかりに、人が自然と関わりながら生きていける、そんな方法を共に模索していけることを願っています。
監督プロフィール
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坂本麻人
大阪生まれ。東京在住。ドキュメンタリー映像作家。岩手県・遠野市を舞台に死生観を題材にした映像作品『DIALOGUE WITH ANIMA』を監督。またカルチュラル・スタディーズツアー「遠野巡灯篭木(トオノメグリトロゲ)」の総合演出、プロデューサーとして活動。その他に、研究プロジェクトJST / ERATO x HITE『脳AI融合プロジェクトxHITE』の映像作品を制作。またバイオアーティスト 長谷川 愛の映像作品『Shared Baby』(森美術館「未来と芸術」展 出品)や市原えつこ『未来 SUSHI 研究者は語る』(森美術館「六本木クロッシング2022」展 出品)などの監督・監修を担当。2023年公開の ドキュメンタリー映画『A TROUT IN THE MILK / ミルクの中のイワナ』の監督・プロデューサーとして活動。過去には、矢口高雄作品『釣りキチ三平』とルアービルダーによるコラボレーション企画のプロデューサーとしても活動していた。映像プロダクション THE LIGHT SOURCE 主宰、一般社団法人 Whole Universe の理事。