上映作品
長+短編アイデンティティの揺らぎ 上映時間87分
12月12日(火)12:15 / 12月17日(日)13:50
『娘より、父へ』は、著名な映像作家の父を亡くした19歳の監督が、父への思いと自分の決意を多彩なモノローグと映像で表現。『彼女の生き方 - Living and Being Alive』は、大学4年生の従妹が、和歌山の梅農家をはじめ、日本各地を転々としながら “自分”を発見する過程に伴走。令和を生きる若者の“自分探し”が鮮やかに浮かび上がる。
◎舞台挨拶
▶︎12/12(火)12:15の回 上映後
登壇:龍村仁美監督
メッセージ:田中千里監督
▶︎12/17(日)13:50の回 上映後
登壇:龍村仁美監督
メッセージ:田中千里監督
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作品1
娘より、父へ 上映時間17分
🏆短編部門コンペティション 観客賞
2023年1月、19歳になったばかりの時、父を亡くした。
父が63歳の時に生まれた一人娘の私、映画監督として多くの人から慕われる父。
父の長い人生の中で、私が一緒に過ごすことのできた時間はたったの19年。
それでも父は、私に色んなものを残してくれた。
今の私を作った父との思い出を追憶するように、別れの整理がつくように、自分自身を記録した。2023年/17分/日本
監督のことば
東京ドキュメンタリー映画祭での上映、とても光栄です。この作品は私が人生で初めて作った映像です。至らぬ点ばかりでお恥ずかしいですが、今の私にしかできないものをこのタイミングで皆様に届けられるのが嬉しいです。大切な人は、自分の都合とは関係なく居なくなってしまうし、覚えていたいことも忘れてしまう。それでも残された側の明日は続いていく、だからこそ思っていることを伝えたい、届けたいのだと思います。
監督プロフィール
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龍村仁美
2003年生まれ、東京都出身。上智大学文学部新聞学科2年。水島宏明教授のゼミに所属し、ドキュメンタリー制作を学ぶ。学業の傍ら舞台を中心に役者としても活動。本作が初めての映像作品。
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作品2
彼女の生き方 - Living and Being Alive 上映時間70分
「夢を見失ったら、どうやって生きていけば良いのか?」「自分の夢がみつけられなければ、何を目的に生きていけば良いのか?」周りが就活を始める中、大学4年生の野々花はやりたいことが見つからないと悩んでいた。長野で父親と二人で暮らしていた野々花は、自分の夢を見つける旅に出る。谷深い和歌山の梅農家や、屋久島で理想の暮らしを求める若者達の出会いを通して、野々花は自分の生き方を見つけていく。
2023年/70分/日本
監督のことば
英字新聞社から通信社に転職し、報道現場が自分に合っているのが疑問に思い始めた頃、大学生の従姉妹が「夢が見つからない」と私に打ち明けてくれました。彼女の夢を見つける旅を追いかけて、週末にカメラと持って日本全国飛び回りました。日本の美しい四季の移り変わりと共に、従姉妹と自分の心の成長を可視化した作品です。観た人が明日も生きることを選択する作品にしたいという思いで制作しました。
監督プロフィール
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田中千里
映像作家、ジャーナリスト。1994年両国生まれ。ジャパンタイムズ記者、AP通信東京支局ビデオ記者を経て、現在フリーでスウェーデンを拠点に活動。早稲田大学院政治研究科修士課程修了。在学中に制作したショートビデオで、2018年外国人特派員協会のスワデシュ・デロイ奨学金映像部門一位を受賞。