東京ドキュメンタリー映画祭2022
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > “まちの記録”をつむぐ

上映作品

長+短編“まちの記録”をつむぐ 上映時間97分

12月13日(水)10:00 / 12月18日(月)12:00

60年代から80年代を中心に松本市で撮影された8mmフィルムを広く公募し、多世代の市民や学生、地元アーティストと協働し上映する様子を描いた地域映画『まつもと日和』。福岡県の商店街の一角で一度は手放した「活版印刷」を取り戻し、かつての職人技を今に伝える『KUMU 日々を組む』。古きものを未来へと繋ぐ、温故知新の2作品。

◎舞台挨拶
▶︎12/13(水)10:00の回 上映後
 登壇:三好大輔監督
 メッセージ:児玉公広監督、田村さえ監督
▶︎12/18(月)12:00の回 上映後
 登壇:児玉公広監督、田村さえ監督、三好大輔監督

  • KUMU 日々を組む
    KUMU 日々を組む
  • 作品1

    KUMU 日々を組む 上映時間23分

    鉛の活字を組み合わせた版を作り印刷する活版印刷。福岡市にある小さな印刷所「文林堂」の代表山田善之さん(81)は福岡ではほとんど見られなくなった活版技術を今も守り続けている。小学4年から家業を手伝ってきた山田さんの人生は日本の印刷の歴史そのもの。戦前の活版に始まり写植オフセット・DTPとその時代の新しい技術を導入し印刷所を切り盛りしてきた。一時活版を中断した時期もあったが、20年ほど前から再び活字を集め始め再開。活字を組むように日々淡々と仕事を続ける山田さんの姿を見つめながらその記憶を辿る。

    2023年/23分/日本

監督のことば

この映画は、福岡アジア美術館のアーティスト・イン・レジデンス2022において、南米ペルーのドキュメンタリー映画集団「DOCUPERU」によるドキュメンタリー映画ワークショップの企画の一つとして制作しました。6週間にわたるワークショップでは、制作経験のない学生から、プロの映像クリエイターまでさまざまな人々が共に学び、一人一人が職務と責任を全うして作品を仕上げました。撮影に際し、DOCUPERUや福岡アジア美術館の関係者だけでなく、文林堂に関わる多くの方々に協力していただきました。いつも温厚に接して下さった山田さんの人柄を少しでも感じていただけたら幸いです。

監督プロフィール

  • 児玉公広、田村さえ
  • 児玉公広、田村さえ

    児玉公広(左):
    ドキュメンタリー映画制作会社、株式会社イワプロを経てフリーランスの映像ディレクターに。「ある女工記」(劇映画/60分/2016年)「お伝さん〜久留米かすり物語」(ドラマ/30分/2018年)他。


    田村さえ(右): 劇作家・演出家・灯台とスプーン代表。2015年より灯台とスプーンを大学時代の友人と結成。女性をはじめ社会の中で生きづらさを感じる人々の姿を描いた作品を上演している。

  • 作品2

    まつもと日和 上映時間74分

    1960年代から80年代を中心に松本市で撮影された8mmフィルムを市民から募集し、多世代の市民や学生、地元アーティストと協働しながら制作した地域映画。懐かしさ溢れる映像の数々を軸に、約半世紀ぶりに蘇った記録を見る現在の家族や友人の語り、フィルムを元にアニメ制作をする中学生、幻の市歌の発掘と再生のストーリーなど新たな物語が加わることで、ノスタルジーだけでは終わらない、地域再生の新たな可能性に満ちた作品。
    ©️まつもとフィルムコモンズ

    https://matsumoto8mm.com

    2023年/74分/日本

監督のことば

自分の記憶の中に何を見るのか。友人の結婚式ビデオを頼まれて渡された生い立ち写真の中に数本の8mmフィルムがあった。父親が娘に向けたファインダー越しの眼差しに涙が止まらなくなった。その後、個人が記録した8mmを残すために地域映画という地産地消の映画づくりを考案し、全国各地でフィルムを発掘して映画をつくり続けてきた。埋れていた記録を再生し話を聞く。その積み重ねが、地域の宝物になっていく。記憶を救い出すのは今しかない。

監督プロフィール

  • 三好大輔
  • 三好大輔

    大学卒業後、映像制作会社、広告会社を経て独立。08年より東京藝大講師。8mmフィルムによる「地域映画」づくりをはじめ全国に活動を広げる。震災後安曇野に移住。15年アルプスピクチャーズ設立。ドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』共同監督。各地で地域映画製作を進めながら、大学等で映像の指導も行う。

  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • エトノスシネマ