東京ドキュメンタリー映画祭2022
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > 人類学・民俗映像5

上映作品

人類学人類学・民俗映像5 上映時間105分

12月15日(金)10:00 / 12月21日(木)14:30

「アイヌ語」の伝承活動に取り組む和人・関根健司の半生を紹介する『ラメトッコㇿ ヤン』。彼とアイヌの妻の間に生まれた娘・摩耶のアイデンティティと葛藤を描く『ハッピー・アイヌ』。太古から現代までに生まれた「文様」の多様な世界を追う『フィシスの波文』。人間の生み出した文化の「継承」をテーマにした3作品。

◎舞台挨拶
▶︎12/15(木)10:00の回 上映後
 登壇:山田裕一郎監督、茂木綾子監督

 

  • ラメトッコㇿ ヤン
    ラメトッコㇿ ヤン
  • 作品1

    ラメトッコㇿ ヤン 上映時間10分

    2009年、ユネスコはアイヌ語が極めて危機的な状態にあると指摘した。現在母語として話すものはいない。子どもたちにアイヌ語を教えることで言語復興を試みるアイヌ語講師の関根健司はアイヌではない。20年前、彼はバイクでの日本一周の旅の途中に二風谷をたまたま訪れたのだった。

    2019年/10分/日本

  • 作品2

    ハッピー・アイヌ 上映時間10分

    北海道の先住民族であるアイヌ。アイヌ語は消滅の危機にある。アイヌの血を引く関根摩耶は、Youtubeで積極的にアイヌ語を発信する大学生。父の健司はアイヌではないが、長年アイヌ語の復興に尽力してきた。同じ目標を持ちながら、アイヌの娘とアイヌじゃない父は確執と葛藤を抱えていた。

    2020年/10分/日本

監督のことば

私は北海道で生まれ育ったにもかかわらず、アイヌの文化や歴史についてほとんど何も知らないことに驚きました。人口の約75%がアイヌにルーツを持つといわれる平取町二風谷。そこでアイヌ語講師として活動する関根健司さんと彼の家族を通して、現代アイヌを取り巻く状況を知りたいと思いました。

監督プロフィール

  • 山田裕一郎
  • 山田裕一郎

    『ラメトッコㇿ ヤン』『ハッピー・アイヌ』監督。
    1979年生まれ、北海道在住。2010年にニューヨーク州立大学大学院を修了。2021年にYahoo! Japan クリエイターズプログラムにて年間最優秀監督賞し、2022年にはTokyo DocsにてDocs for SDGs賞を受賞。

  • 作品3

    フィシスの波文 上映時間85分

    太古から現代に至るまで、人は文様を描いてきた。フィシスはギリシャ語で自然、日本の自然(じねん)と重なる。動植物や天象など、文様にかたどられたフィシスのイメージは、伝播し交差しながら今に息づいている。京都「唐長」に400年引き継がれてきた唐紙文様を起点に、1万年前のイタリアの岩絵、古代ローマのモザイク、アイヌ文様、現代アーティストの表現へと、文様に導かれ辿った旅の記録。原初的な記憶を呼び起こす文様の世界。
    ©️ SASSO CO., LTD.
    *特別先行上映(2024年4月 全国巡回予定)

    2023年/85分/日本

監督のことば

唐長の唐紙文様はとてもシンプルで洗練され、大変心落ち着くものです。また世界中の様々な暮らしの中にある文様は、ずっとそこにありながら、実はとても不思議な存在に感じられます。きっと遠い昔から、人が自然を神々として捉え、その美と力に近づこうと文様の原型が生まれたのではないでしょうか。私も同様に、自然の完璧な美に常に感動し、太古から続く自然を愛する人々の営みに対する共感とともに、この作品を制作しました。

監督プロフィール

  • 茂木綾子
  • 茂木綾子

    写真家、映像作家。92年キャノン写真新世紀荒木賞受賞。97年よりミュンヘン、06年よりスイスのラ・コルビエールにて活動。09年淡路島へ移住し、アーティストコミュニティ「ノマド村」の活動を展開。写真集『travelling tree』(赤々舎)、映画『島の色 静かな声』(2008)、『幸福は日々の中に。』(2015)、『zen for nothing』(2015)など。

  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • エトノスシネマ