東京ドキュメンタリー映画祭 in OSAKA

上映作品

長編11DAYS 上映時間120分

3月2日(木)16:30

  • 摂食障害をテーマに作品を撮り続ける監督と、21歳で摂食障害に悩むミキさん。ふたりが5日間をミキさんの部屋で過ごし、摂食障害の現実を知ってもらうため、過食、嘔吐、身体の変容など彼女に起きるできごとを記録する。母との愛憎、高校のバスケ部と不登校、自殺未遂の過去...。彼女が漏らす言葉に真実の輝きがある。



    ◎舞台挨拶
    ▶︎3/2(木)16:30の回 上映後
     オンライン登壇:藤本純矢監督

    2022年/120分

監督のことば

今まで4作の摂食障害当事者の映画を撮り続けてきました。100名以上の当事者に関わってきた中で感じた「より深い部分」を映画にしたいという、自身の思い。それを共に成し遂げてくれる相手も見つかりました。こうして本映画の撮影に取り掛かったのですが、そこで捉えたものは「そこにいる当事者」の姿ではありませんでした。ドキュメンタリー映画を撮るということ。カメラの、映画の、そして私自身の持つ、暴力性や加害性。映し出されていたのはそんな姿でした。私はまだ、歩みを止めるわけにはいけません。これからもカメラを握り、映画を撮り続けます。
(藤本純矢)


上映にあたって
いまようやく言葉を絞りました。
撮影前後、最中も相当の怖さ不安葛藤があった。しかし感覚や感情は失われており、うまく出てこない。
覚悟の上撮ったが、上映が近づいた今、痛感している。
これほど開かれた映像は他には無い。
醜い自分を出す恐怖に襲われる。
言葉足らずに感じる。正しく伝わるのか不安に思う。どう受け取られるかという恐怖がある。
同時に"摂食障害"の知られざる現実と病を抱え生きる人の実情を、隠してきた私を通じ、どうか知って貰いたい思い。
両者の葛藤を抱え、今、上映を待っている。
(未紀)

監督プロフィール

  • 藤本純矢、未紀

    藤本純矢(左):
    大学で臨床心理学専攻(中退) 2011年映画興行会社にて4年間勤務、2018年に長編自主製作映画初製作。現在は都内でカフェを運営中。

    未紀(右):
    14歳の時に拒食症に。その後、過食、過食嘔吐と症状が移行。これらの摂食障害以外にも鬱を始め様々な症状が伴っており、現在も治療中。今作にて映画初出演、初監督。

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