東京ドキュメンタリー映画祭 in OSAKA

上映作品

人類学マーゴット 上映時間72分

3月10日(月)17:05

2023 人類学・民俗映像部門 宮本馨太郎賞(グランプリ)
  • マーゴット
    マーゴット
  • マーゴット 上映時間72分

    2023 人類学・民俗映像部門 宮本馨太郎賞(グランプリ)

    ポルトガルの民族音楽学者マーゴット・ディアスがモーザンビークで行ったフィールドワークの資料を元に、監督が現地を再訪する。彼女の経験を追想し、残した資料により再構成される本作により、過去・現在・未来を繋ぐ映像人類学の価値や意義を示される。監督・マーゴット・モザンビークの人々、視線や思いが重なり合う一作。

    2022年/72分/ポルトガル

監督のことば

本映画は異なるレイヤーによって成り立っています。まずマーゴット・ディアスによってモザンビーク旅行中に記録された最初の映像。次に私がモザンビークへの旅行中に彼女が撮影したしぐさや伝統、かご細工や陶器類、音楽家や楽器を探して撮影した映像。最後に私が若い学生でマーゴットが90歳だった1996年に私がビデオに撮影したマーゴット・ディアスとの長い会話です。このドキュメンタリーで、私達は最初の撮影が行われたポルトガル統治下でのモザンビークの状況を次第に解明します。マーゴット・ディアス手書きのノート、録音、写真から、私達は前例のない物語、奇妙な長い冒険を元にした奇妙な人生の物語、そしてそれに関して何が意図的に隠されたのかということを探し始めました。これら全てのレイヤーはマーゴットの影の中で、私が監督として提示した多くの問いに対する答えを探し求める個人的で主観的な物語によって繋がれています。マーゴットがモザンビークと出会ったこと、私達がお互いに出会ったこと、私が同じ国で彼女を通してどのように見ているかを次第に考える様になりました。現在マプトの郊外に暮らすマコンデ族と出会い、彼らの歴史の一部を彼らに返したとき、私は思いがけない反応に出会いました。それはマーゴットの映像や写真がこれらアフリカの強い民族アイデンティティを呼び起こしたという事でした。

監督プロフィール

  • カタリーナ・アウヴェス・コスタ(Catarina Alves Costa)
  • カタリーナ・アウヴェス・コスタ(Catarina Alves Costa)

    映像作家、人類学者。『Margot』以外のこれまでの監督作品は、「Pedra e Cal」 (2016)「Falamos de António Campos」(2010)。「Nacional 206」 (2009)「O Arquiteto e a Cidade Velha」 (2004)「Senhora Aparecida」(1994) 、また共同監督作品として「recently co-directed A Ramadan in Lisbon 」(2019)など。また受賞歴として、Recife Ethnographic Film Festivalでベスト・ドキュメンタリー賞、Caminhos do Cinema Portuguêsで批評家賞、Bilan du Film Ethnographiqueでプラネット賞、Society for Visual AnthropologyとAmerican Anthropological Association Film Festivalでエクセレンス・アワード、VII Rassegna Internazionale di Documentari Etnografici festivalでの優勝など。2022年には書籍「Cinema e Povo」を刊行した。

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