東京ドキュメンタリー映画祭 in OSAKA 2021

上映作品

長編4DieAter2 パンデモニウム 上映時間118分

3月23日(火)16:20~

  • 摂食障害は現在医療機関にかかっている患者数だけで2万5000人以上、推定患者数が20万人を超えるとされる疾患だが、その実態はあまり認知されておらず、誤った情報も多く出回っている。社会が産んだ病ともいわれるこの病について、当事者の姿を通して社会的課題や心境を直接知ることを、映像制作によって試みた作品。出演者は皆、すぐ隣にいても違和感がない人ばかりで、今まさにあなたのそばにいてもおかしくはない。本作はクラウドファンディングによって企画され、撮影は全編iPhoneで行われた。

    2019年/118分

監督のことば

前作から通じてテーマとしている「摂食障害」。
映画を通じて100人以上の当事者の方から話を聞きました。専門書を読み漁り、さらに専門家とも話をし、実に様々な観点から「摂食障害」を見てきました。当事者たちを通して見えてくる世界の中には、わたしたちがこれからの社会を築いていくうえで考えなければならない課題が、実に多く孕んでいるようわたしには見えました。
しかしその「事実」はいつも深淵に埋もれてしまい、声なき声として眠っている状況です。
この「事実」を伝えていくうえので最適解として自分にできることは「映画制作」でした。
どうかこの作品をご覧になる方には、2つの目を用意していただきたい。
1つは、「摂食障害」というこの奇妙な病についてを知る目。
そしてもう1つは、「人間社会」を築いていくうえで私たちが考えることは何かという目。
この映画は決して特異な話ではなく、ありふれた生活や、すぐそばにいる隣人の話です。

監督プロフィール

  • 藤本純矢
    1986年岡山市生まれ。大学にて臨床心理学を専攻(中退)。
    2011年より東京の映画興行会社にて4年間勤務ののちフリーランスに。
    コーヒー屋を営む傍ら自主製作映画をクラウドファンディングにて制作。「DieAter Documentary of ED」(2018年)2019年より「DieAter2 PANDEMONIUM」を製作開始。
    現在は都内にて「社会的包摂カフェ ごちゃまぜCAFEメム」にて店長をしながら製作活動を続けている。
  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • アジアンドキュメンタリーズ
  • エトノスシネマ