東京ドキュメンタリー映画祭 > 上映作品 > 東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート
上映作品
長編1東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート 上映時間88分
12月5日(土)10:00~上映
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都営霞ヶ丘アパートは1964年のオリンピック開発の一環で建てられた。
国立競技場に隣接し、住民の平均年齢65歳以上の高齢者団地であった。
単身で暮らす者が多く、住民同士で支えあいながら生活していたが、2012年7月東京都から「移転のお願い」が届く。
2020東京オリンピックの開催、そして国立競技場の建て替えにより、移転を強いられた公営住宅の2014年から2017の記録。2020年/88分
監督のことば
この住宅は1964年のオリンピック開発の一環で国立競技場の側に建てられたもので、その当時から住んでいる人が多く、ほとんどが高齢者でした。移転の不安で眠れない夜。それを励まし支える隣人間の絆。歯を食いしばり移転先へと歩む背中。移転は住民の身体を限界まで追い込みます。「私たちがどいてオリンピックが開催できるんだから招待チケットくらい欲しいわ」と話した女性は移転後まもなく脳梗塞を起こしそのまま帰らぬ人となりました。移転後に亡くなった住民は彼女に限らず少なくありません。
市川崑の『東京オリンピック』は解体の映像から始まります。2020年東京オリンピックは新型コロナウイルスの感染拡大により1年延期とアナウンスがされましたが、私たちが見なければいけない「オリンピック」はすでに始まっているのです。
監督プロフィール
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青山真也
日本生まれ、東京在住。ドキュメンタリー作品や美術の映像作品に携わる。
2020東京オリンピックによる公営住宅の強制移転を描いたドキュメンタリー『東京オリンピック2017』を制作