東京ドキュメンタリー映画祭2020

上映作品

長編9大月語 上映時間78分

12月10日(木)12:55~上映

  • 本作は高知県大月町で実施されたアートプロジェクト「おおつきビジュアライズ計画」で、監督である濱田公望が撮った独立した6つの作品を再編集したもの。黒潮注ぐ四国の西端で移ろう四季の風景や、刻々と変わる海の表情という「地中」に、最果てに残る言い伝えや祭礼、開拓民の歴史や越境する若者という「地表」を重ね、ダンサーや音楽家等の演者を近未来から招き、言葉にならない土地の「語(り)」を探す。  過疎の度合いが増し、集落文化も廃れつつある大月町で、捨て置かれたのではないかと錯覚するかのような毎日から無作為にダイブし、タイムマシンに乗った感覚で捉えようと試みた映像詩。

    2020年/78分

監督のことば

高知県の西南端に位置する大月町は、所要時間的に東京から最も遠いとされる辺境の地です。今作は2014年から2018年にかけて行われたアートプロジェクトの一環として、大月町にて町の人または町に関わりのある学生やアーティストたち出演者と協働し制作した映像インスタレーション作品を再編集したものです。風土・風習、民話や伝説といったモチーフに、出演者たちのキャラクターやエピソードを異なる制作アプローチによりパッチワーク的に織り交ぜ、大月町の持つどこかマジックリアリズム的な土地の固有性を現代的な視座で映し出そうとした6篇からなる映像詩です。

監督プロフィール

  • 濱田公望
    1980年生まれ、高知県出身・在住。2004年から映像作家として活動を開始する。
    2010年から中四国各地の地域アートイベントへ参加し、滞在制作~作品展示を行う。また高知県いの町で自らアートイベント「イノビ」の企画・運営も行っている。 東京ドキュメンタリー映画祭2018短編部門にて「綿の意思」が上映された。
  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • アジアンドキュメンタリーズ