東京ドキュメンタリー映画祭 > 上映作品 > 家族ドキュメント
上映作品
短編8家族ドキュメント
12月8日(火)12:00〜上映
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作品1
二ヵ月 上映時間9分
2020年の世界を突然襲った新型コロナウイルス禍。4月、東京に緊急事態宣言が出されるなか、監督はカメラを回し、自宅や家族、身の回りの風景などをとらえ始める。時が止まったかのような日々の中でも、春は芽吹き、子供は育ち、そして地球は回り続ける…そんな2ヶ月間の生命の躍動を、リズミカルにとらえた快作。2020年/9分
監督のことば
2020年4月7日、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、東京に緊急事態宣言が発令された。街には人がいなくなり、音が消えた。ほとんど家から出ない生活の中で、毎日カメラを回そうと決めた。コロナ禍の現状を記録するためにではなく、日々の生活の中にある美しいものに気づくためにカメラを回そうと思った。毎日家族や庭の植物、春の陽射しや風を撮影した。その時は意識していなかったのだが、美しいものを見たいと強く欲するくらい、内心は不安だったのかもしれない。カメラを回し続けた二ヶ月の間は、静寂の中にいると、メロディーが見えてくるように感じた。そして5月25日、緊急事態宣言は解除され、街に少しずつ音が戻った。監督プロフィール
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波田野州平
鳥取生まれ、東京在住。初長編映画『TRAIL』(2012)が劇場公開される。『ななつめの窓』(2015)がイギリスのMIX conference、ポルトガルのFESTIVAL SILÊNCIOで上映される。『影の由来』(2017)が東京ドキュメンタリー映画祭短編グランプリ受賞。『断層紀』(2013-2018)、『旅のあとの記録』(2018)が東京ドキュメンタリー映画祭入選。
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作品2
バイバイダディ/Bye Bye Daddy 上映時間10分
闘病生活の末に世を去った(と思われる)父の死に際した時の母の姿をカメラに収める。長年連れ添った者との別れに直面した時、人は何を思うだのろうか。2016年/10分
監督のことば
死、思ってたよりもあっけらかんとしている。受け入れるまでに、時間と体力がかかるみたい。父を看取った、私と私の母のおはなしです。家族のなかで起こった、とても個人的で、ちいさなできごとですが、多くの人々に通じる、愛のおはなしであると思っています。初めてカメラを触って撮影・編集をした、処女作です。監督プロフィール
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松永圭以
東京都生まれ。ロンドン 英国在住
民族誌学的ドキュメンタリーの視点から作品制作をしている。
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作品3
久子/Queen Hisako 上映時間20分
チャキチャキの江戸っ子で、幼い頃から奉公に出され懸命に生きてきた祖母・久子。その生きざまを、現在も一緒に暮らす家族の目を通して描く。2018年/20分
監督のことば
私の祖母・久子は、ちゃきちゃきの江戸っ子。幼い頃から奉公へ行き、一生懸命働いて、財を得ました。そんな彼女を中心に撮影した、すこしいびつな、家族の愛のおはなしです。家族ってのは、どうしたって切れない縁があるみたいだなあ。笑いあったり、正面からぶつかり合ったりできることは、幸せの証。そう分かっていても、うまくあわないときが、たくさんあります。 それらを全部包み込んで、これからも家族を続けていこうと、制作した映像です監督プロフィール
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松永圭以
東京都生まれ。ロンドン 英国在住 民族誌学的ドキュメンタリーの視点から作品制作をしている。
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作品4
プロポーズ 上映時間54分
ここ何年もの間、ワイドショーの格好のネタとなっている「不倫問題」。
下世話な話に盛り上がるメディアに嫌悪感を抱きながらも、興味を持たずにいられないのも人間の性(さが)。この作品は、ワイドショーの垂涎の的になりそうな不倫問題を、当事者目線で描いたドキュメンタリーである。不倫されてしまい壊れて行く自分自身を撮影する妻と、その映像を元に「これ、映画にするよ」と言い出し、実際にやってしまう夫。 ある種の狂気を孕んだ夫婦(その監督名が「familia familiar」という皮肉!)によって、「夫婦とは何か」「家族とは何か」を考えさせられる、究極のラブストーリーとなっている。
(解説文:時生 翔琉)2020年/54分
監督のことば
我が家の一大事を描いたドキュメンタリーです。テーマは「愛」。普遍的な家族の物語です。
不倫した(された)ら、夫婦は、家族は、一体どうなってしまうのか?ということが、よくわかる映画です。
「不倫、ダメ、ゼッタイ」
監督プロフィール
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familia familiar
仲良し夫婦による映像制作ユニット。
スペイン語で「家族」を意味する「familia」と、英語で「親友」を意味する「familiar」を合わせたユニット名には、二人にしかわからないメッセージ性が込められている。