東京ドキュメンタリー映画祭2022

上映作品

長+短編生活と環境 上映時間86分

12月10日(日)16:55 / 12月18日(月)10:00

キッチンカーで焼き鳥丼屋を営む男性が、車をソーラーカーに改造し、かつて原発反対運動を共にした福島の仲間を訪ねる『ドライブ・マイ・ソーラーキッチンカー』。「ごみリサイクル日本一」で知られる鹿児島県大崎町の分別の実際に密着し、地方の抱える問題をあぶり出す『大崎から』。日々の暮らしの記録から “エコ”とは何かを問う2作。

◎舞台挨拶
▶︎12/10(日)16:55の回 上映後
 登壇:平田雄己監督、小池悠補監督
▶︎12/18(月)10:00の回 上映後
 登壇:平田雄己監督、小池悠補監督

  • ドライブ・マイ・ソーラーキッチンカー
    ドライブ・マイ・ソーラーキッチンカー
  • 作品1

    ドライブ・マイ・ソーラーキッチンカー 上映時間20分

    現在、北海道には再稼働に向けて審査が続いている原発がある。北海道電力が保有する泊発電所がそれだ。1988年、泊発電所で試運転を止めようと原発の敷地に花を植えて抗議を行う学生たちの姿があった。本作の主人公、かのうさちあ(本名:加納知之)もその一人だ。その熱量虚しく、数名は逮捕され原発も翌年稼働を開始した…。あれから33年、その失敗を胸に抱えつつ、自分なりの仕方で環境への取り組みを実践し続ける主人公を見つめた。

    *上映中止

    2022年/20分/日本

監督のことば

1988年、稼働を翌年に控えた北海道の泊発電所で試運転を止めようと原発の敷地に花を植えて抗議を行う学生らの姿があった。本作の主人公であるかのうさちあもその一人だ。熱量虚しく、学生らは逮捕され原発も翌年稼働を開始…。あれから33年、運動の失敗を今も胸に抱え、自分なりの仕方で環境への取組を実践する本作主人公の姿は、処理水放出や原発再稼働をはじめ今も続く様々な社会の分断に新たな視座を投げかけ得ると信じています。

監督プロフィール

  • 太田信吾
  • 太田信吾

    1985年長野生まれ。早稲田大学文学部卒業。『卒業』がIFF2010優秀賞を受賞。初の長編ドキュメンタリー映画『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(13)がYIDFF2013をはじめ、世界12カ国で配給。その他、監督・主演作に劇映画『解放区』(14)、『現代版 城崎にて』(22)。俳優としても、舞台や映像で幅広く活動。

    photo by bozzo

  • 作品2

    大崎から 上映時間66分

    「ごみリサイクル日本一の町」として知られる鹿児島県大崎町。人口約12000人程度の小さな町大崎町では、家庭ごみを27品目に分別しており、2020年度のリサイクル率は83.1%。自治体別一般廃棄物リサイクルランキングでは、過去に14回日本一に輝いている。そんな大崎町ならでの「ごみ分別」を追うことで、日本の地域社会の現状と課題を映し出していくドキュメンタリー作品。

    2023年/66分/日本

監督のことば

「ごみ」は現代社会において、誰もが日常生活から切っても切り離せないものです。そのため「ごみ」をカメラに収めるというのは、「人の生活」をカメラに収めるのと同義でもあるとも言えます。今作の舞台は、全国の中でも異例なほど分別を行う鹿児島県大崎町。そんな大崎町の「ごみ」を通して、地域社会の課題や、現代日本社会の直面する現実を映し出したいと思っております。

監督プロフィール

  • 平田雄己、小池悠補
  • 平田雄己、小池悠補

    小池悠補(左)
    1997年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、社会人経験を経て、東京藝術大学映像研究科映画専攻プロデュース領域に進学。現在は桝井省志、市山尚三に師事する。
    平田雄己(右)
    1999年生まれ。日本大学芸術学部映画学科監督コースを卒業後、東京藝術大学映像研究科映画専攻監督領域に進学。現在は諏訪敦彦、塩田明彦に師事する。