東京ドキュメンタリー映画祭
について
ごあいさつ
東京ドキュメンタリー映画祭も8年目を迎え、今年も多彩な作品が集まりました。
国内外の力作を前に、あらためてドキュメンタリーの大きな役割である「生の現在や痕跡を記録する」ことの意味を噛み締めています。この1年、上映を大変に喜んでくれたグランプリ受賞作家や、苦楽を共にしたスタッフの訃報に接する悲しみもありましたが、彼らとも分かち合った、日々変動する人間や世界の「いま、ここ」を記録したドキュメンタリー映像の魅力は、時空を超え、普遍的なものとしてみなさまを刺激し、思いを共にできるものと確信しています。貴重な作品の上映を、ぜひお楽しみください。
プログラマー代表 佐藤 寛朗
東京ドキュメンタリー
映画祭とは?
東京ドキュメンタリー映画祭は、雑誌とWebでドキュメンタリーの情報発信を手掛ける任意団体「neoneo編集室」のメンバーを中心に、2018年から開催されているドキュメンタリー専門の映画祭です。年に一度、「長編」「短編」「人類学・民俗映像」の各部門の公募によるコンペティション上映や、世相やドキュメンタリー映画の歴史を意識した特別上映を行います。また近年は、受賞作品やお客様の支持を得た作品を中心に、大阪でも「東京ドキュメンタリー映画祭inOSAKA」を開催しています。
現在、映画祭事務局は「neoneo」メンバーのほか、ドキュメンタリー映像文化の発展と活性化を願う「志」を持ったボランティアにより運営されています。
映画祭の運営指針
ドキュメンタリーは事実の記録がベースであり、森羅万象のあらゆる問題を描き得る表現です。そしてドキュメンタリー映画祭は、作家による現実の様々な描写を通して、この社会を考える機会となる役割を持っている、と私たちは考えています。
しかしながら、ドキュメンタリーは社会的に繊細な題材を扱うことも多く、映画祭の実施・運営にあたっては、作品の選定を含め、人間の尊厳や社会的公正に慎重な考慮が求められることを当然の姿勢として考えます。私たちは、出品作家、観客、スタッフの誰もが安心し、安全に参加できる映画祭を実現するため、以下の指針を定め、運営しています。
<東京ドキュメンタリー映画祭 運営指針>
- 1:あらゆる暴力、ハラスメント行為の禁止
私たちは、暴言や暴力、性的関係の強要、知識・経験の差や権力勾配を利用した精神的抑圧を含む、あらゆるハラスメントを持ち込まない。 - 2:差別の禁止
私たちは、国籍や性別、役職、経験、年齢、ジェンダー、宗教、障がいなどを理由にした差別を行わない。 - 3:他者の尊厳の尊重と、民主的な議論
私たちは、他者の尊厳を踏みにじることも、自身の尊厳を犠牲にすることもしない、合議による運営を重視する。 - 4:慣習のアップデート
私たちは、自分たちの持つ立場を濫用したり、権力的に利用したりせず、伝統や慣習、社会の動きを日々見つめ、改めるべきところは改める姿勢を持ち続ける。 - 5:再発の防止と振り返り
私たちは、自分たちが過ちやミスを犯した時にはそれを認め、至らぬことを正すことを恐れず、再発防止のための学びや振り返りを忘れずに運営する。
開催概要
- 【日程】
- 2025年12月6日(土)~12月19日(金)
- 【場所】
- 新宿 K’s Cinema
- 【形態】
-
1日4回上映、計30プログラム
「長編コンペティション部門」11本
「短篇コンペンティション部門」21本
「人類学・民俗映像部門 コンペティション」10本長編10プログラム 短編7プログラム 長編+短編 1プログラム
人類学・民俗映像部門7プログラム 特集「日本と台湾」 3プログラム
特別上映 2プログラム*各コンペティション部門の上映作品は、お客様の投票による「観客賞」の対象となります
*「人類学・民俗映像部門 コンペティション」グランプリ作品には、民俗映像の先駆者である宮本馨太郎の名を冠した「宮本馨太郎賞」が贈られます。宮本馨太郎とは?
1911年生まれ。戦前より仏製の9.5ミリカメラ「パテーベビー」で日本各地の習俗や民具を撮影・作品化した映像民俗学者のパイオニア。後年は文化財保護・博物館行政にも尽力した。 - 【主催】
- neoneo編集室
- 【後援】
- 一般財団法人 宮本記念財団
- 【協賛】
- エトノスシネマ
- 【協力】
- 三叉路フィルム、台湾映画同好会
審査員
- 長編コンペティション部門審査員
- 筒井武文 / アーロン・ジェロー
- 短編コンペティション部門審査員
- 塩崎登史子 / 藤田修平
- 人類学・民俗映像部門コンペティション
- 北村皆雄 /鈴木正崇
東京ドキュメンタリー
映画祭事務局
- プログラマー
- 佐藤寛朗 津留崎麻子 井河澤智子 吉田悠樹彦 若林良 竹田史佳
- 人類学・民俗映像部門予備審査員
- 遠藤協 山上亜紀 和崎聖日 大平詩生
- チラシデザイン
- 鈴木規子
- チラシ編集協力
- 菊井崇史
メールアドレス:tdff.neoneo@gmail.com
- ※上記アドレスもしくは「問い合わせフォーム」よりご一報ください。
折り返し、運営担当者よりお返事を差し上げます
郵便物等の送付先
neoneo編集室(東京ドキュメンタリー映画祭事務局)
〒162-0801
東京都新宿区山吹町344
第三英晃ビル5F ギンロク内
担当:佐藤寛朗

