東京ドキュメンタリー映画祭2022
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品 > 沖縄 交錯する土地

上映作品

長+短編沖縄 交錯する土地 上映時間102分

12月2日(月)18:55 / 12月13日(金)12:15

独自の文化を持ちながら、複雑な歴史を経て、様々な人間が交錯する沖縄が舞台の2本。『あなたが私のパパですか?』は、父を知らずに育った監督が、父との出会いを機に思いがけず生じた“家族の時間”を、他界した母とのエピソードを紡ぐ。『みえないことば 沖縄』は、沖縄に移住したポーランド人女性の奮闘や苦労に寄り添いながら、島々で異なる沖縄語(ウチナーグチ)を、文化・芸能によって守り伝えようとする人々を映し出す。

  • あなたが私のパパですか?
    あなたが私のパパですか?
  • 作品1

    あなたが私のパパですか? 上映時間32分

    「アメラジアン」とは"アメリカ人の軍人の父とアジア人の女性の間に生まれた子ども"を指す言葉だ。監督である私は父親を知らない、うちなーんちゅのアメラジアンとして育った。だが母は父については何一つ語らないまま9年前に病で他界し、「父を知らないこと」を恥じていた私に、夫はDNA検査を提案する。すると父方の従兄弟とコンタクトを取ることができ、とんとん拍子に父が見つかり、38年越しに初対面を果たしたのだった。

    2023年/32分/日本

監督のことば

この作品は、アメリカ人の父との初対面や自分の伏せていた生い立ちと向き合っていく様子を記録したセルフドキュメンタリーです。

監督プロフィール

  • 太田あきの
  • 太田あきの
    1985年、沖縄生まれ。父を知らずに育った体験や家族の逸話をエッセイ漫画にしてSNSで発信。2022年、DNA検査をきっかけに元海兵隊員の父を見つけた経験をセルフドキュメンタリーにする。現在は上映会や大学での講演会などを通じ、作品に込めた想いを届ける活動をしている。

  • 作品2

    みえないことば 沖縄 上映時間70分

    石垣島出身の夫を持つポーランド出身のナティは、沖縄に住み、三線など沖縄文化を苦労しながら吸収するうちに、各島で異なるウチナーグチ(シマクトゥバ)の奥深さに気づいてゆく。琉球諸島において絶滅の危機に瀕した言語を背景に、アイデンティティ、多様性、グローバル化された若い世代が先住民族文化に与える影響を探求し、沖縄の隠れた声と、彼らが伝承する力強い物語を浮き彫りにする。

    2024年/70分/日本/原題:Invisible Languages: Okinawa

監督のことば

このドキュメンタリーは、映画のプロデューサーであり、親しい友人でもあるエミリーの故郷に関する話から生まれました。私たちは、消えゆく先住民族の言語の大きな物語の背後にある、個人や家族の物語を探求することを目指しました。人々の日常会話や芸術表現に織り込まれているこれらの言語は、「みえないことば」として現代にも生きており、これらを記録する中で、私たちは島々のアイデンティティや、住民の深い繋がりに気がつくのでした。

監督プロフィール

  • シュー・イーニン(徐 一宁)
  • シュー・イーニン(徐 一宁)

    Yining Xu
    映画制作と写真に情熱を注ぐ映像作家。米コロンビア大学で学士号を取得し、その後東京大学で修士号を取得する。ニューヨークで2本の短編映画を監督した後、東京に移り、初の長編となる本作「みえないことば 沖縄」を監督する。

  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • 芸術文化振興基金助成事業
  • エトノスシネマ