東京ドキュメンタリー映画祭 > 上映作品 > UNVOICED
上映作品
長編UNVOICED 上映時間86分
12月7日(日)12:20/12月15日(月)13:55
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本作は、2024年5月に武漢で密かに行われた8人の市民へのインタビュー映像を中心に構成されている。現在の中国では、新型コロナウイルスのパンデミック期に起きた出来事について、たとえ純粋に個人的な体験談であっても、公に語ることが許されない。カメラに背を向け、または姿を映さない人もいたが、2020年のロックダウン下で経験した苦しみと喪失の記憶を語った、勇気ある武漢市民の声に耳を傾けよう。
2024年/86分/日本
監督のことば
渡航が自由になって五年ぶりに帰った故郷の武漢では、まるでパンデミックなんぞなかったように、「あの時」の出来事について誰もが口を噤んでいた。武漢でコロナ禍による世界最初のロックダウンを経験した市民の声を記録する行為は、単なる記録を超え、忘却への抵抗であり、言論封鎖への反発でもある。海外在住の武漢出身者として、声なきものの語りを記録・発信できる条件を持つ自身の環境に、強い使命感を抱いて制作に臨んだ。
監督プロフィール

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北鹿
武漢出身、2000年より日本在住。これまで映画制作より、主に映画を「観て、読み解く」ことをライフワークとしてきたが、本作を通じて初めて自ら記録映像の制作に取り組んだ。



