上映作品
短編終わらぬ日々の記録 上映時間97分
12月8日(月)14:20/12月12日(金)15:50
辺野古の米軍基地建設に抗議するカヌー隊と、抗議中に起きた事故の裁判を描く『水平へ漕ぎだす 辺野古海上行動と裁判闘争』。岡山県で、福島第一原発事故の罹災者を一定期間受け入れる「保養」に密着した『マイプレイス–保養という選択』。メディアで報じられなくなっても続く日々を生きる人々の、思いや葛藤に向き合った2本。
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作品1
水平へ漕ぎだす 辺野古海上行動と裁判闘争 上映時間38分
沖縄県名護市辺野古・大浦湾。日本初のホープススポット希望の海にも認定された生物多様性の海では、埋め立てによる米軍新基地建設のためずさんな工事が日々行われている。海上にはカヌーで抗議に出る人々、80歳を過ぎる千葉和夫さんもその一人。千葉さんは抗議中に海上保安庁の高速ゴムボートに衝突され大怪我を負い裁判を起こした。陸上からは見えない海上という密室で何が起きているのか。そしてある海保の選んだ行動とは…
2025年/38分/日本
監督のことば
辺野古は各メディアでも取り上げられ、センセーショナルに扱われる事が多い。しかし監督である私自身も一緒に抗議を続けるメンバーの一人として、一般メディアが入れない臨時制限区域の内側からの目線で、本当の辺野古の姿を映し届けたいと制作した。世界的な問題も、実は地道な日々の積み重ねによる仲間の葛藤、一見厳しく見える現場の楽しみ、そして海保との対立ではなく交流など…より多くの人にこの海の真実を目にしてほしい。
監督プロフィール

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吉岡千絵
1997年より沖縄に住み、2004年より米軍基地建設により埋立が計画される辺野古へ通い、カヌーや座り込みでの抗議を続ける中で、様々な人と出会いソーシャルアクションに魅力を感じる。2016年よりムービークリエイターとして活動。今作初ドキュメンタリーに挑戦。
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作品2
マイプレイス – 保養という選択 上映時間59分
2011年の福島第一原発事故によって、東日本の広範囲に飛散した放射性物質。今でも日本は原子力緊急事態宣言下にあり、人体への放射線被ばくの許容値は20倍に引き上げられたままである。本作は事故後に岡山へ母子避難した一人の女性が立ち上げた、汚染地で暮らす人々を一定期間受け入れ、心身のデトックスを図る「保養」に密着。様々な悩みを抱える30名の親子が、人と人とのつながりの中で新しい子育ての可能性を探る姿を記録した。
2025年/59分/日本
監督のことば
10年前、旅の途中でふらっと立ち寄った岡山県瀬戸内市。一人の女性が孤軍奮闘していた。なぜ彼女は大変な母子生活の中、保養を実施しているのか。福島の現状はどうなっているのか。自分の中の前提が崩れだし、関わるようになった。
原発事故の罹災地では、問題意識を持つお母さんたちは孤立している。だからこそ、この保養を「帰ってくる場所」と表現する。撮影に協力してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
監督プロフィール

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渡辺嶺也
1988年生まれ、岡山県在住。国際基督教大学卒業後、廃油回収業や漁協でのアルバイトなどを経て、映像制作を始める。パン職人の1日に密着したドキュメンタリーシリーズを自身のYouTubeに公開しており、フォロワーは10万人をこえ、現在長編ドキュメンタリー映画を制作中。







