東京ドキュメンタリー映画祭2022

上映作品

長+短編日本での出会い 上映時間93分

12月1日(日)14:40 / 12月12日(木)13:40

美しい能登を忘れられず、地震の惨状に心痛める写真家は、ボランティアとして再び能登を訪れイタリア料理を振る舞う。その交流を見つめた『能登の花』。キャリアを断たれたスノーボーダーが辿り着いた日本。新たなパートナーと出会い、時に意見の相違に苦しみながらも、取り戻した「滑る喜び」を描いた『ジャスト・ア・ライド』。日本での出会いを機に、変化する海外監督の心もようをとらえた2本。

◎舞台挨拶
▶︎12/1(日)14:40の回 上映後
 登壇:小堀健太郎さん(『ジャスト・ア・ライド』出演)

  • 能登の花
    能登の花
  • 作品1

    能登の花 上映時間30分

    2023年10月、イタリア人写真家トマゾは能登半島を訪れ、その美しさに感銘を受けた。しかし、2ヶ月後、能登は震度7の地震に襲われる。大きな被害に心を痛めたトマゾは、友人と共に再訪を決める。彼らは偶然、能登でボランティア活動を計画中のイタリア料理講師と出会い、彼女の活動に参加する。しかし、想像とは大きく異なる体験が待ち受けていた。不眠、パスタ、事件、崩壊、涙、そして笑い。能登で出会った人々は、トマゾたちの価値観を見直すきっかけを与えた。

    2024年/30分/日本/原題:I Fiori di Noto

監督のことば

私はイタリア人で、10年日本に住んでいます。能登震災から約3ヶ月後、ボランティア活動に参加し、能登半島にて炊き出しをしました。そして、手伝いながら、ドキュメンタリーを撮ることにしました。実際に能登に行って、復興が遅れていることを自分の目で見ました。被害は思った以上に大きかったです。それでも、笑顔を見せてくれた住民の皆さんには深く感動しました。地震があっても、花は必ず咲きます。

監督プロフィール

  • トマゾ・バルベッタ、トマゾ・ネグリ
  • トマゾ・バルベッタ、トマゾ・ネグリ

    トマゾ・バルベッタ / Tommaso Barbetta(左)
    北イタリア出身。東京大学博士課程に入学し来日。映画制作のため退学する。2023年に漫画新人編集者のドキュメンタリーが日本最大の広告映画祭Branded ShortsにてHR賞を受賞。現在、国内外でのドキュメンタリー制作に注力し活動中。

    トマゾ・ネグリ / Tommaso Negri(右)
    北イタリア出身。写真家。ベネツィア大学卒業後、5年間中国で仕事した後、日本に移住。

  • 作品2

    ジャスト・ア・ライド 上映時間63分

    自分探しと自由を求める旅についてのドキュメンタリー。
    主人公のマッティ・キンヌネン35歳は、プロのスノーボード大会中の事故で大怪我を負い、プロとしてのキャリアを絶たれる。やがて様々な冒険を通じて心を徐々に回復させ、生き方としてのスノーボードを志すようになるが、そこには日本の福島で出会った新たなパートナーの尽力があった。生き甲斐とは?自由とは?心の声に正直に生きた男たちの記録。

    2014-24年/63分/フィンランド・日本/原題:Just A Ride

監督のことば

この映画は私たちの情熱から生まれました。癒しと自由を求める欲望から旅を始めたことがきっかけとなって、この作品が誕生しました。私達の経験と感じたことをまとめたドキュメンタリー映画となっています。
映画ができるまで様々なことがあり、作品になるまで簡単ではありませんでした。
是非私達の経験と想いを表現したこの作品を楽しんで観て下さい。
よろしくお願いします。

監督プロフィール

  • マッティ・キンヌネン、イイサッキ・ケンニラ
  • マッティ・キンヌネン、イイサッキ・ケンニラ

    マッティ・キンヌネン(左)
    世界大会を転戦していたフィンランドの元プロスノーボーダー。今はスノーボードを生き甲斐としてやり続けながら、動画編集、映画監督をしている。人間の生き方を題材に映画を作ることに没頭中。また冒険家でもある。

    イイサッキ・ケンニラ(右)
    フィンランドのフリーランスのプロのカメラマンであり動画編集者。自然に関わる仕事が好き。冒険家でもある。世界中を股にかけて仕事をしている。

  • 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
  • 芸術文化振興基金助成事業
  • エトノスシネマ