東京ドキュメンタリー映画祭2022

上映作品

特別満天の星 上映時間84分

12月13日(金)14:30

※特別先行上映

  • 満天の星
    満天の星
  • 満天の星 上映時間84分

    第二次世界大戦中、1日にして、こどもを800名近く失った戦時中最大の学童疎開戦遭難事故。その名は、対馬丸事件。当時、この事件は、徹底的に極秘とされた。事件の生存者を祖父に持つ無名塾出身の俳優・寿大聡は、祖父が亡くなったことをきっかけに、祖父の足跡を辿り、事件は、なぜ極秘とされたのか、一体、その時、何が起きたのかを調べる旅に出る。そこに隠されていたのは、戦争のあまりに理不尽な現実だった。そして、寿大の旅は、戦地ウクライナまで及んだ。

    2024年/84分/日本

監督のことば

葦澤恒:
2025年で、戦後80周年となり、戦争を体験した世代の方々は、どんどんいなくなっている現代。あと数年すれば、日本人が地の底まで叩きつけられたあの戦争を、その悲惨さ、愚かさを、直接、体験者の生の声で聞くことはできなくなる。それが一体どれほど、この後の時代を生きる者にとって、危険なことなのか、考えなくてもわかると思います。まさに、体験していない僕らの世代は、どのようにして、次の世代に、その悲惨さ、愚かさを伝えていくのか。その想いを一心に、本作を制作しました。
なにかしら、心に感じてもらえるものがあれば、幸いです。

寿大聡:
本年2024年は、学童疎開船対馬丸が撃沈されてから80周年という大きな節目を迎えました。戦争自体が風化の一途を辿る現代において、私の祖父中島髙男が体験したこの史上最大の学童遭難事件を多くの方々に伝えようと2022年初夏から制作を開始し遂に完成させることが出来ました。私が初めて祖父から今事件の話を聞いた時、震えるような恐怖とともに、事件の裏側にある大きな3つの謎が浮かび上がりました。今作を通して、私と一緒に対馬丸事件の真相に迫りましょう。

監督プロフィール

  • 寿大聡、葦澤恒
  • 寿大聡、葦澤恒

    葦澤 恒(左)
    映画製作会社 GUM株式会社 代表取締役社長。 「オシア ウコ」名義で、プロデューサーとして、井浦新、成田凌主演「ニワトリ★スター」や、Netfilxで初週に全世界Grobal Top8を獲得したアニメ映画「神在月のこども」などをプロデュース。本作が初監督作品となる。

    寿大聡(右)
    役所広司に憧れ、仲代達矢が主宰する無名塾を受験。約300倍といわれる難関を突破しキャリアをスタート。2013年三池崇史監督作品「地球兄弟」に主演。同作がローマ国際映画祭2013に選出され、三池崇史監督と共にレッドカーペットを歩く。TBS「恋はつづくよ どこまでも」などドラマ・映画・舞台を含め、これまで100作品以上に出演。2021年初プロデュースした舞台「廃墟に乞う」では加藤雅也とW主演を務める。

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