上映作品
短編戦争の記憶を継ぐ 上映時間76分
12月7日(日)14:25/12月15日(月)10:00
戦地に赴いたクリミア出身アーティストのビデオレポート『クリミア』。群馬県による「朝鮮人追悼碑」撤去問題にある 意識の断層を詩的に問う『森、すきま』。今なお続く遺骨収 集の意外な側面をみる『沖縄 戦没者遺骨収容 2025』。 終戦直前、米兵捕虜が処刑された「油山事件」実行者の葛藤をひもとく『最後の戦犯』。戦争の本質が、時を超え交錯する。
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作品1
クリミア 上映時間10分
原題:QIRIM
アントニナ・ロマノヴァと彼女のパートナーは、2022年2月25日にウクライナの軍隊に参加し、その様子を映像に収めた。ロシアの本格的な侵攻が始まる前までは、ディレクター、パフォーマー、女優として生活を送っていた。
アントニナは、戦争の影響を受けながらも芸術活動を続け、芸術の力を借りて自由と独立に対する思いを伝え、他の人々と共に、力強いメッセージを発している。ロシアの占領政策に対する抵抗や、ウクライナの文化、自身のアイデンティティを守るための闘いが凝縮されたビデオレポート。◎舞台挨拶
2024年/10分/ウクライナ
監督プロフィール

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カテリーナ・フラムォヴァ
1999年 ウクライナ・ハルキウ出身。ハルキウで法律を学んだ後、2019年にプラハへ移住し、以降はビジュアルアートとアクティビズムに注力している。彼女の作品では、社会的不正、心理的問題、人権といったテーマを扱っている。
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作品2
森、すきま 上映時間16分
2024年1月、群馬県立公園「群馬の森」に建てられていた朝鮮人追悼碑が、県により撤去された。追悼碑の建立から20周年を迎える年だった。
忘れまいという誓いは花となって咲き、追悼碑建立当時こどもだった世代が今や証人となり、100の声を残した。2025年/16分/日本・韓国
監督のことば
消えゆくものを、留め置くことができるのだろうか。記憶は、どこに宿るのだろうか。
監督プロフィール

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チェ・イェリン(崔藝隣)
韓国ソウル生まれ。現在は東京で暮らしながら、ドキュメンタリー監督、通訳者、アクティビストとして活動中。フェミニズムの観点から、歴史の記憶と現在をつなぐ作業に取り組んでいる。
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作品3
沖縄 戦没者遺骨収容 2025 -ボランティアの組織的調査- 上映時間25分
沖縄県で行われた、ボランティアによる組織的な遺骨収容。参加者はのべ300人以上、大学生や、沖縄駐留のアメリカ兵ら、国籍や年齢様々な顔ぶれ。ごみが大量に捨てられた洞窟、特攻艇壕、土砂や大きな岩がある壕等を調査。多くのボランティアが参加し、遺骨が見つかりました。NPO法人“空援隊”が実施する調査レポートです。
2025年/25分/日本
監督のことば
戦没者遺骨調査団体のスタッフとして活動に携わりながらカメラを回しています。戦争があったことを知らない世代も増えてきているなか、戦後80年たった今も「終わらない」戦争について、実際に活動に携わることで関心をもってもらいたいと思い、作品を作っています。
監督プロフィール

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宮ゆふき
大学卒業後ビデオジャーナリストカレッジで学び、現在日本映像通信に所属。2014年、特定非営利活動法人空援隊のスタッフになり、戦没者遺骨収容の作品を中心に制作。沖縄NICE映画祭1(2023)において『77年ぶりに見つかった米兵のドッグタグと遺族の訪問、そして―』がNICE沖縄賞受賞。
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作品4
最後の戦犯一残された手記ー 上映時間25分
1945年8月10日、日本陸軍・西部軍が、福岡市南部にある油山の山中で米兵捕虜8人を処刑した「油山事件」。上官の命令で処刑を実行した若い見習士官の1人が、左田野修。戦犯として身を追われることになった彼は、捕虜殺害、逃亡、そして逮捕から判決に至るまで詳細に手記を残していた。そこに綴られていたのは捕虜殺害に対する罪悪感、葛藤、そして恐怖だった。残された手記をもとに戦争という運命に翻弄された1人の戦犯の実像に迫る。
2025年/25分/日本
監督のことば
この度は作品を評価いただき、大変光栄に思います。終戦から80年が過ぎ、当時の「戦争」を経験した人たちが減り続ける中、この作品が当時の記憶と事実を次の時代へと繋ぐ手段の1つになればと強く思います。取材に協力してくださった方々に心より御礼申し上げます。
監督プロフィール

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福本日和
2021年~2024年 中央大学FLPジャーナリズムプログラム松野良一ゼミ所属
2025~ NHK入社













